フランク・ザッパ門下の超絶変態ギタリスト(スティーヴ・ヴァイ編:その2)

名盤「Passion and Warfare」をリリース

ホワイトスネイクでの活動中にも、自身のソロプロジェクトは着々と進行させており、90年には「Passion and Warfare」を発表。
このアルバムは全米チャート18位を獲得するなど、全曲インストゥルメンタル作品としては異例の大ヒットを記録。
超絶技巧を駆使しながらエモーショナルなプレイで聴くものを惹きつけるこのアルバムは、70年代のジェフ・ベック「Blow By Blow」、80年代のジョー・サトリアーニ「Surfing With The Alien」に続くギター・インストの名盤となり、今もギタリスト必聴の一枚として必ず挙げられますね。

精力的にソロ活動を展開

93年になると、若きヴォーカリスト、デヴィン・タウンゼンドを迎えてヴォーカル・プロジェクト”VAI”を始動させ、アルバム「Sex & Religion」を発表。

VAI名義ではこの1作品をリリースしたのみですが、その後も精力的にソロ活動を展開し、「Alien Love Secrets」(95年)、「Fire Garden」(96年)、「The Ultra Zone」(99年)とアルバムをリリースしていきます。
「The Ultra Zone」に収録されている「ASIAN SKY」では、B’zの二人と共演して話題にもなっていますね。

2000年には自らのレーベル”Favored Nations”を設立。
2002年に東京のサントリーホールで東京都交響楽団と競演するなど、従来のギタリストの枠に収まらない活動を次々と展開していきます。
2005年に久しぶりのスタジオ・アルバムとなる「Real Illusions: Reflections」をリリース。
この頃には、ジョー・サトリアーニが主催する「G3」の東京公演にも参加していますね。

このあと、オーケストラとの共演企画盤である「Sound Theories Vol. I & II 」(07年)などの作品を経て、オリジナルアルバム「Story of Light」(12年)、「Modern Primitive」(16年)とコンスタントに活動を継続しながら現在に至っています。

スティーヴ・ヴァイの使用機材

スティーヴ・ヴァイの使用ギターは、フランク・ザッパ・バンド時代からアルカトラスの初期にかけては、”whale guitar”と呼ばれる改造ストラトキャスターを使用していました。
その後、ジャクソンやカーヴィンなどを経て、85年ごろからアイバニーズの”JEM”を使用。
それ以降、現在に至るまで一貫してアイバニーズのギターを使用し続けています。
現在アイバニーズから発売されているシグネチャーモデルをいくつか挙げますと・・・

・JEM7V

IBANEZ ( アイバニーズ ) / JEM7V-White
IBANEZ ( アイバニーズ ) / JEM7V-White

アルバム「Sex & Religion」以降のメインギターで、ヴァイが使用しているオリジナルは、ディマジオ社と共同開発したピックアップ”EVOLUTION”が搭載されているところから、通称”EVO”という愛称が付けられています。(もちろん市販品にも”EVOLUTION”は搭載されています。)
21~24フレットがスキャロップ加工になっていて、当然ながら速弾き仕様ギター。
ヴァイは、このモデルを基準にして、サスティナー搭載モデルやトリプルネック仕様品など、様々なタイプのものを使用しています。


・UV70P

IBANEZ ( アイバニーズ ) / UV70P
IBANEZ ( アイバニーズ ) / UV70P

ヴァイとアイバニーズが共同開発し、世界初の量産7弦ギターとなったユニバースシリーズです。
代表作の「Passion and Warfare」でも7弦ギターが使用されていますね。
現在発売されているものは、当初のものとは少々スペックが異なりますが、それでもヴァイらしいサウンドを十分に体感することが出来ます。


・JEM77-FP2

IBANEZ ( アイバニーズ ) / JEM77-FP2
IBANEZ ( アイバニーズ ) / JEM77-FP2

現行のスティーヴ・ヴァイモデルとしては最も高級なギター。
基本仕様はJEM7Vと概ね同じですが、ボディがバスウッド(JEM7Vはアルダー)になっているのと、リアのピックアップが新型になっている点が異なります。


エフェクター&アンプ

ギター以外の使用機材としては、ディストーションペダルにアイバニーズのJemini(現在は製造終了。Jemini以前はBOSSのDS-1を使用していました)、フェイザーにヴァン・ヘイレンモデルのMXR Phase 90、ハーモナイザーにはEventide社のUltra-Harmonizer、ワウペダルにMORLEY社のBAD HORSIEを使用しています。

気になるギターアンプは、カーヴィン社と共同開発した”Legacy”シリーズを愛用。
ヴァイのサウンドを再現するには必須のアンプですね。

CARVIN ( カービン ) / LEGACY III VL300 Vai Green
CARVIN ( カービン ) / LEGACY III VL300 Vai Green

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