ギター好きなら知っておきたい有名ギタリスト(エリック・クラプトン編:その2)

個性がぶつかり合った”クリーム”時代

ブルース・ブレイカーズで大きな成功を収めたクラプトンでしたが、彼はそこで立ち止まりはしませんでした。
アルバムの売れ行きが好調であった1966年7月に、次へのステップを踏み出すため、クラプトンはブルース・ブレイカーズを脱退します。

そしてジンジャー・ベイカー、ジャック・ブルースと共に結成したのが”クリーム”です。
お互いのテクニックをぶつけ合うスリリングな展開を身上としたこのバンドは、ロック史の中でも特筆すべき存在で、アドリブの応酬によって1曲が数十分に及ぶこともあったライブには、それはもう鬼気迫る迫力がありました。

しかし、あまりに個性が強いトリオであったため、メンバー同士が衝突することも少なくなく、結局68年9月に解散を発表します。
クリームの代表作としては、この解散発表と同時にリリースされた「WHEELS OF FIRE」(邦題:クリームの素晴らしき世界)が挙げられるでしょう。
スタジオ録音盤とライブ盤の2枚組で構成されたこのアルバムは、特にライブ盤の出来が素晴らしく、メンバー同士の熱いバトルが堪能できる一枚となっています。

Wheels of Fire

“ブラインド・フェイス”から”デレク&ザ・ドミノス”へ

クリーム解散後はスティーヴ・ウィンウッド、ジンジャー・ベイカー、リック・グレッチらと”ブラインド・フェイス”を結成しますが、69年にアルバムを1枚リリースしたのみで解散。
その後はプラスティック・オノ・バンドやデラニー&ボニー&フレンズに参加したりして、少しスポットライトからは外れた位置で活動を続けます。

70年になると、再びバンドに対する意欲を取り戻したクラプトンは、ソロアルバム「ERIC CLAPTON」のリリースを挟んで、ソロアルバムのレコーディングにも参加したカート・レイドル、ボビー・ウィットロック、ジム・ゴードンと”デレク&ザ・ドミノス”を結成します。
スライドギターの名手であるデュエイン・オールドマンをゲストに迎えて製作したファーストアルバム「LAYLA AND OTHER ASSORTED LOVE SONGS」(邦題:いとしのレイラ)は歴史的名盤となり、クラプトンの最高傑作とも言われることがありますね。

Layla & Other Assorted Love Songs

クラプトンが使用するギターと言えば真っ先にストラトキャスターを思い浮かべる人も多いと思いますが、実際にメインギターとして使用し始めたのは、70年頃であるらしく、それ以前はレス・ポールを使用することが多かったようです。
ちなみに「いとしのレイラ」で使用されたストラトキャスターは、”ブラウニー”という名前が付けられており、99年に行われたオークションで、当時のギター分野では最高値であった45万ドルで落札されています。

ドラッグ中毒による活動休止

デレク&ザ・ドミノスで再び健在ぶりをアピールしたクラプトンでしたが、71年にバンドが解散した後は、突然表舞台から姿を消します。
ドラッグ中毒になり、まともな音楽活動が出来なくなってしまったのです。

しかし、神とまで呼ばれた男を周囲が放っておくはずもありません。
この状況を心配した友人であるピート・タウンゼントが復活ライブをプロデュースし、再びクラプトンをステージに引っ張り上げます。
73年に開催されたこのライブの様子は「ERIC CLAPTON’S RAINBOW CONCERT」で聴くことが出来ますね。

多くの苦難を乗り越えて再びブレイク

このライブをきっかけにして再び表舞台に戻ってきたクラプトンは、その後はマイペースでアルバムをリリースし続けますが、なかなか私生活のほうは安定しなかったらしく、80年代にはアルコール依存症・交通事故・胃潰瘍・離婚を経験し、さらに91年には4歳の息子がマンションから転落死するなど波乱万丈の人生を送ることになります。

でも、人間万事塞翁が馬とはよく言ったもので、不幸の連続もやがて終わりを告げます。
92年にリリースしたアルバム「UNPLUGGED」が大ヒットするのです。
クラプトンの集大成とも言えるこのアルバムは、グラミー賞の主要6部門を獲得するという金字塔を打ち立て、全世界で1500万枚もの売り上げを記録します。

Unplugged: Expanded & Remastered (2cd/DVD)

さらに94年にはブルースの名曲をカバーした「FROM THE CRADLE」を発表。
ブルースという一般受けしにくいジャンルでありながら、全米アルバムチャートで初登場第一位に輝きます。

From the Cradle

2004年には、イギリス政府よりナイトの爵位に次ぐ「大英帝国第三級勲位」(CBE) が授与され、同じ年の6月には自身の所有するドラッグ更生診療所「クロスロードセンター」への資金捻出のためにオークションを開催し、そこに自ら出品したストラトキャスター”ブラッキー”が、95万9500ドルで落札され、史上最も高価なギター(当時。現在は塗り替えられています。)として話題になったりもしました。

70歳を越えても現役

現在は70歳を越えたクラプトンですが、2016年4月には日本武道館でライブを行うなど、まだまだ現役。
とは言っても、今後彼の演奏を聴ける機会はそう多くはないでしょうから、是非まだ彼が現役でいるうちにライブに足を運んで、そのサウンドを耳に焼き付けておきたいですね!

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