80年代を代表するギター・カリスマ(エドワード・ヴァン・ヘイレン編:その2)

「Beat It」への参加

革新的なタッピング奏法でロック界を席巻したエドワード・ヴァン・ヘイレンですが、彼はバッキングにおいても巧さを発揮しています。
クラプトンやジミヘン等歴史に残る名ギタリスト達は、卓越したソロイストであると同時にバッキング・プレイヤーとしても非常に優秀であるのですが、エディのバッキングに関しては、彼らに負けないどころか、凌駕すらしているのではないかと言われるほどで、シンプルに聞こえていても実は相当にテクニカルな事をしていたりもします。

さらに、エディがギタリストとして極めて高い評価を受けていたことの証として、82年にリリースされたマイケル・ジャクソンの「スリラー」に収録されている「Beat It」への参加が挙げられます。
「Beat It」のド派手なギターソロは、誰もが一度は聴いたことがあると思いますが、なんとあれはレコーディングの時にアドリブで弾いたものなのです。
まさにギターの神が降臨した、という感じですね。

歴史的名盤「1984」をリリース

この作品により一般の音楽ファンに大きくアピールすることに成功し、ヴァン・ヘイレンの名は世界に轟くことに。
そして83年にスーパー・ヒット・アルバムとなった「1984」をリリース。

このアルバムからシングルカットされた「Jump」が5週連続全米No.1、アルバムそのものも2位(1位はマイケル・ジャクソンの「スリラー」)となります。
続けてシングルカットされた「I’ll Wait」と「Panama」もTOP10内に入り、ハードロックのみならず世界の音楽シーン全体においても一躍トップランナーとなります。

しかし、翌85年にヴォーカルのデイヴィット・リー・ロスが脱退した為、バンドは転機を迎えることになります。
後任のヴォーカルとして、元モントローズのサミー・ヘイガーを加え、86年にアルバム「5150」をリリース。
このアルバムは全米チャートNo.1に輝くなど、商業的に大きな成功を収めます。

ただ、デイヴ時代との違いを出そうとしたのか、それまでの粗削りなサウンドではなく、作り込まれたイメージのある作品に仕上がっていたため、賛否両論のあるアルバムというのが実際のところでしょうか。
まあそれでも「5150」が、ヴァン・ヘイレンというバンドにとって非常に重要な位置を占めていることには異論を挟む余地はありません。

その後、「OU812」(88年)、「For Unlawful Carnal Knowledge」(91年)、「Balance」(95年)と、コンスタントにアルバムを発表し、そのどれもが全米No.1獲得するなど順調な活動を継続します。
96年になるとサミーが脱退し、後釜として元エクストリームのゲイリー・シェローンが加入。
98年の「VAN HALEN III」というアルバムタイトルは、デイヴ時代、サミー時代に続く第三期ヴァン・ヘイレンのスタートを意味して名付けられました。

しかし、ゲイリーはこのアルバム1枚で脱退。
続いて、エディ自身も癌を患ってしまい、バンドは長期の休止状態となります。

癌と闘いながら活動継続

2004年には電撃的にサミーが復帰して全米ツアーを行うも、サミーとエディの不仲により再び活動休止。
バンドは事実上の解散とも言われましたが、2007年にエディとアレックスに加え、旧知のデイヴが復帰、さらにベーシストにエディの息子であるウルフギャングを加えて活動を再開します。
この間エディは癌が再発するなど、苦しい闘病生活を送りながらもバンド活動を行っていました。
2012年には久しぶりのアルバム「A Different Kind of Truth」をリリースし、全米2位を獲得しています。

エディ・ヴァン・ヘイレンの使用ギター

エディの使用ギターは、デビュー当初はシャーベル製のギターに改造を加えた「フランケンシュタイン」というギターを使用しており、これはギブソンのPAFとセイモア・ダンカンのピックアップに、フロイド・ローズのトレモロ・ユニットを装着し自らで塗装や組み立てを行ったギターでした。
そのあと、80年代にはクレイマーと契約してシグネチャーモデルを発表。
この頃にはスタインバーガーのヘッドレスギターも使用していますね。
90年代に入ると、ミュージックマンと契約して自ら開発に携わったモデルを使用。
これは現在、AXISという名前でミュージックマン(及び廉価ブランドのスターリン)から発売されています。

STERLING ( スターリン ) / AX40D-TBK
STERLING ( スターリン ) / AX40D-TBK

その後、ピーヴィーと契約して息子の名を冠した”ウルフギャング”モデルを使用、近年はフェンダーと共同で設立したブランド”EVHギターズ”のものを使っています。

EVH ( イーブイエイチ ) / EVH Striped Red with Black Stripes
EVH ( イーブイエイチ ) / EVH Striped Red with Black Stripes

エディのギターの魅力は、80年代に数多く登場したテクニシャンの中でも、独自のタッピング奏法を編み出すなど独創性に秀でていた点です。
また、ヴァン・ヘイレンというバンドのリーダーとしてのカリスマ性もあり、非常に高い評価を得ているギタリストの一人ですね。
近年は体調面に不安を抱えながらの活動となっていて、少しギタープレイに精彩を欠くこともあるようですが、それでもやっぱり日本に来た時には必ず見ておきたいアーティストですね!

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