情熱的かつ官能的にギターを唄わせる哀愁のギタリスト(カルロス・サンタナ編:その2)

バンドからソロに軸を移す

1stアルバムが全米4位という衝撃的なデビューを飾り、70年代には日本でも高い人気を誇ったサンタナでしたが、80年代に入るとバンド”サンタナ”はアルバムセールスで苦しむようになります。
カルロス・サンタナ個人としても、敬愛していたシュリ・チンモイ師との間に考え方の相違を感じるようになり、82年に袂を別かつなど色々と転換期となった時期でした。

このころの活動としては、バンド活動よりもソロ活動の方が目立っていて、80年のアルバム「Swing Of Delight」ではウェイン・ショーター、ハービー・ハンコック、ロン・カーター、トニー・ウィリアムスら著名なジャズ・ミュージシャン達との共演も果たしています。

87年リリースのソロアルバム「Blues for Salvador」では、タイトル曲がグラミー賞の最優秀ロック・インストゥルメンタル・パフォーマンス部門を受賞。
当時のアメリカの音楽シーンはマイケル・ジャクソンやマドンナが圧倒的なセールスを記録していた時期でしたが、決してサンタナのギターは色褪せていないことを証明してくれた作品でもありますね。

バンドへの回帰

そして1999年、デビューから30年が経過し既にベテランの域に達していたサンタナでしたが、前作から7年ぶりにリリースした17作目のスタジオ・アルバム「Supernatural」が超大当たり。

シングルカットされた「Smooth」が全米No.1となったほか、グラミー賞史上最多の9部門を独占するなど、空前の大ヒットとなります。
当時既にバンドはロックの殿堂入りを果たしていたのですが、殿堂入り後に最大のヒット作が生まれるという非常に珍しいパターンでした。

これにより一時は過去の存在となりつつあったサンタナが大復活。
21世紀に入ってもコンスタントに活動を継続し、2016年には23作目のアルバムとなる「Santana IV」をリリースするなど、まだまだ現役であり続けてくれています。

情熱のギターサウンド

サンタナのプレイスタイルですが、恐らくテクニック的には極端に難しい事はしていないと思います。
速弾きもすることはしますが、それがメインになることはありません。
ブルースを基本にしたタメのあるフレーズを得意とし、超が付くほどのロングサスティーンを奏でつつ、非常に微妙なニュアンスを弾き分ける表現力の高さを武器にしています。
情熱的で官能的。
ギターを感情豊かに唄わせることこそ、サンタナが最も得意とするところなのです。
日本でもお馴染みの「哀愁のヨーロッパ」はその彼のプレイスタイルが凝縮された作品であり、ギター・インストのお手本のような楽曲と言っても良いでしょうね。

現在の使用ギターはPRS

サンタナの使用ギターは、時期によって違うのですが、主だったところを挙げてみました。
まず、「ウッドストック・フェスティバル」で使用していたのはSGスペシャル。
デビュー当時のサンタナと言えばSGスペシャルのイメージが強いのですが、実はそのあとはレス・ポールをメインギターにしています。
ジョン・マクラフリンと活動していた時期には、ギブソンとビル・ローレンスが共同開発したL6-Sを使用していたこともあるようですね。
そして、われわれ日本人にとっては馴染み深いヤマハSG。
サンタナが1970年代から1980年ごろにかけて使っていたモデルはSG175をベースにしたカスタムメイド品で、ブッダのインレイが施されるなど市販されていないモデルでした。(後にSG175Bとして少数ですが限定生産されています。)
その後はポール・リード・スミス(PRS)を現在に至るまで継続使用しており、彼のシグネチャーモデルも発売されています。
PRSにとってサンタナは単なる契約アーティストというだけではなく、ブランドの飛躍に大きく貢献した人物であり、廉価グレードであるSEシリーズは彼の提言によって誕生したという経緯があるほどですから、まさにサンタナ様々といったところでしょうか。
もちろん、提唱者であるサンタナ自身のシグネチャーモデルもSEシリーズから発売されていて、サンタナに憧れてギターを始めようという方にとっては、まず手に入れておきたいモデルですよね。

Paul Reed Smith(PRS) ( ポールリードスミス ) / SE Santana SA
Paul Reed Smith(PRS) ( ポールリードスミス ) / SE Santana SA

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この記事を書いているのは2016年12月なのですが、2017年4月には来日公演も予定されています。
サンタナのギタープレイ、是非ライブで堪能してみたいですね!

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