トレモロスプリングを交換してみよう!

トレモロスプリングとは、シンクロナイズドトレモロやフロイドローズタイプのトレモロユニットなどに使用されており、ブリッジユニットを支点にして弦の張力と引っ張り合うことで、トレモロ機能を付与しているパーツです。
ジャズマスターのようなフローティングトレモロにもスプリングが使われていますが、とりあえずここでは、最も代表的な例としてストラトキャスターに使用されている、シンクロナイズドトレモロの場合について話を進めていきたいと思いますね。

RAW VINTAGE ( ロウビンテージ ) / RVTS-1

スプリングと弦でブリッジを浮かせている

初心者の方の中には、弦の交換を知り合いに頼んだりお店でやってもらっていて、自分でやったことがない方もおられるかも知れません。(弦の交換は自分で出来るようになっておいた方がいいですが、今はその話は横に置いておきますね。)
そういう方はスプリングと言われても、どこに付いているか知らない場合もあるでしょう。

持っているギターがストラトタイプの場合は、ボディ裏面の四角いプラスチックのカバーを外すと、すぐにスプリング(3本の場合が多い)が付いているのが分かると思います。
そして、そのスプリングが弦を通す穴が開いた部品(イナーシャブロックと言います)に繋がっているのが見えるはずです。
それを見れば、イナーシャブロックを介して弦とスプリングが引っ張り合う構造になっているというのが、理解いただけると思います。

フローティングとノンフローティング

そして恐らくギターのブリッジは、その張力の影響で、少しボディから浮いたような状態になっていると思います。
”浮いている”状態がどういう状態がわからない場合は、ブリッジを横から見ながら、ペグを回して弦を6本ともゆるめて行くと、段々ボディにパーツが近づいていくのがわかると思います。
それが確認できれば、”浮いている”状態がどういうものか分かると思います。

このように、ブリッジがボディから浮いている状態をフローティング・セッティングと呼び、トレモロアームをアームダウン(ボディ側に押し付ける)して音程を下げることと、アームアップ(ボディから遠ざけるように引っ張る)して音程を上げることの両方が可能な状態となります。

これに対し、スプリングの張力を強くして、弦で引っ張ってもブリッジが浮かない状態にしたものをノンフローティング・セッティングと言い、この場合はブリッジとボディの間に隙間がないので、アームアップ操作をすることは出来ません。(アームダウンは可能)

神様クラプトンはノンフローティング

ストラトキャスターを使用するアーティストの中には、ほとんどアームを使わず、ノンフローティング・セッティングを好む人もいて、その代表格が神様エリック・クラプトン。
普通に考えれば、アーミングをしないのなら、トレモロユニットなんて必要なさそうに思ってしまいますよね。
実際、フェンダーはクラプトンにトレモロタイプではない固定式のブリッジを装着したストラトを提案したことがあるそうです。
でも、クラプトンはそのギターを気に入らずに却下しています。

スプリング・リバーブ効果

それはなぜか?
トレモロユニット内のスプリングは、その第一の目的がトレモロ機能を付与することなのですが、実はトレモロ機能以外にももう一つ重要な役割を持っているパーツだからなのです。
スプリングと弦は引っ張り合う構造になっていますので、ギターを弾くと弦の振動がスプリングにも伝わることになりますよね。
そうすると、スプリング・リバーブ効果(残響効果)が発生するのです。
クラプトンは、このリバーブ効果による響きを好んで、アームを使わないのにトレモロユニットを装着しているんですね。

これで、トレモロスプリングがギターの音に大きな影響を及ぼしていることが分かっていただけたと思います。
もちろん、フローティング・セッティングでもリバーブ効果は発生しますし、スプリングが変わればアーミングの感覚も変わってきますので、アームをガンガンに使う人でもスプリングを調整する意味はあります。
スプリング自体の値段は安く、交換作業も比較的簡単。
スプリングの硬さや線径、本数などを変えることによって、リバーブ効果が微妙に変化し、ギターの響き方も異なるものになりますので、手軽に出来る改造の一つですね。

ということで、以下にオススメの交換用トレモロスプリングをご紹介してみます。

管理人オススメのトレモロスプリング4選

・RAW VINTAGE/RVTS-1

711FjNsbRaL._SL1000_
交換用トレモロスプリングの定番。
5本セットですが、通常の3本スプリングよりも張力は弱めになります。
ヴィンテージギターのような図太いサウンドを実現しつつも、ブリッジの安定性もしっかり確保。
生音を聞いても音が大きくなっているのが実感できるはずですよ。


・ESP/TREMOLO TONE SPRINGS Type-1

41sxqhnxeXL
RVTS-1よりも、もう一段階柔らかいスプリングセット。
低域が強くなることで、より太く柔らかいサウンドになります。


・ESP/TREMOLO TONE SPRINGS Type-2

51JaNqYdSkL
これ5本で通常の3本スプリングと概ね同等の張力になるそうで、スプリングの本数が多い分ブリッジの安定性が増し、チューニングが狂いにくくなります。
Type-1よりも中高音域が強調されたサウンドになります。


・SCUD/GE-PSP-H

71ujm6wFKGL._SL1500_
張力が強めのスプリングセット。
テンションが強いので、RVTS-1とは反対に、シャープなサウンド特性となります。
この中では一番値段が安く、数百円程度で購入できます。


スプリングは本数や掛け方(真っすぐ、ハの字など)を変えたり、違う銘柄のスプリングを混ぜて使う事も可能ですから、色々試して自分の好きなサウンドを見つけてみましょう!

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