ナットって交換してます?

今回は、ギターのナットについて考えてみたいと思います。
まず、ナットの材質とかを云々する前に重要なことがあって、それはナットは消耗品だという点です。
さすがに弦のように頻繁に交換する必要はないものの、ナットの場合は、ギターの使用状況にもよりますが、早ければ数年程度で交換が必要になる事もあります。
交換時期の判断目安としては、3フレットを押さえた時に、1フレットのところで隙間があるかどうかを見ます。
3フレットを押さえながら、1フレットをタッピングして、カチカチと音がしなければ交換時期という事になりますね。

FENDER ( フェンダー ) / American Elite Telecaster Maple Mystic Black

プロでもナット交換は簡単ではない

そしてここで問題になるのが、ナットの交換作業を自分で行うかどうかです。
ナットの交換作業というのは、誰でも簡単に出来るものではなく、プロのリペアマンであっても慎重に作業しなければいけないほど難しいものです。

大まかな作業の流れとしては、元々のナットをネックから剥がして、ネックの溝をキレイにしてから新しいものを接着し、専用のヤスリでナットの溝を微調整していくという感じになります。
ナットを剥がす時には塗装や指板が割れないように注意する必要がありますし、新しいナットはネックにピッタリと密着するように加工しないといけないですし、ヤスリで溝を切るのも切りすぎないように慎重に行わないといけません。
ですので、通常はプロのリペアマンにやってもらった方が良いと思います。
どうしても自分で交換作業をしたいという方は、プロの人にきちんと教えてもらっって、スキルを身に付けてからの方が良いでしょう。

さて、それではナットの交換をする場合、どのような材質のナットを選べば良いかも迷うところですね。
ということで、ナットの材質ごとの特徴を書いてみたいと思います。

ナットの材質

エレキギターのナットの材質には、主に以下のようなものがあります。

・プラスチック
・牛骨
・TUSQ(人工象牙)
・ブラス(真鍮)
・ジュラコン(合成樹脂)

それぞれの特徴としては・・・

1.プラスチック

市販のギターは大体これが使われています。
結構高価なギターでも、ナットはプラスチックであることが少なくありません。
値段も安いし、加工性も高いので便利な素材。


2.牛骨

ALLPARTS JAPAN ( オールパーツジャパン ) / BONE NUT FOR GIBSON
ALLPARTS JAPAN ( オールパーツジャパン ) / BONE NUT FOR GIBSON

真っ白な漂白してあるものと、少し黄色っぽい無漂白のものがあります。
漂白してあるものは、無漂白より油脂分が少ないので、少し硬質な感じの音になります。
オイルに漬けて滲みこませているものもあり、これはオイル分によって弦との摩擦が少なくなり、チューニングの安定性が向上しています。


3.TUSQ(人工象牙)

GRAPHTECH ( グラフテック ) / PQ-5042-00
GRAPHTECH ( グラフテック ) / PQ-5042-00

硬質な人工素材。
硬いので、サスティーンの伸びが良くなり、高音の響きも良くなります。


4.ブラス(真鍮)

ALLPARTS JAPAN ( オールパーツジャパン ) / BRASS NUT LP
ALLPARTS JAPAN ( オールパーツジャパン ) / BRASS NUT LP

ブラスナットは、シェクターが初めて採用したことで有名になったナットです。
金管楽器などにも使われている素材で、音の伝達に優れ、TUSQ以上にサスティーンが伸びます。
音色が金属的な感じになるのは、好みがわかれるところかな。


5.ジュラコン

MONTREUX ( モントルー ) / Montreux Delrin nut for LP [337]
MONTREUX ( モントルー ) / Montreux Delrin nut for LP [337]

ピックに使われるデルリンと同じで、ポリアセタールという素材です。
名前が違うのは、作っている会社が違うというだけの事です。
ナットとしては柔らかい素材なので、音も柔らかくなります。


ナットは素材も重要ですが、それ以上に重要なのはネックとしっかり密着しているか、溝の深さや幅は適正か、というようなセッティングの部分です。
これがしっかりしていないと、いくら高級な素材のナットに交換したところで良い音は出ません。
逆に言えば、セッティングさえ決まっていれば、プラスチック製のナットでもちゃんと良い音になるんです。

繰り返しになりますが、ナット交換は、そのクオリティを見ればリペアマンとしての力量が分かるとも言われるデリケートな作業ですから、信頼できるプロの人にお願いしましょう。
とても小さなパーツですが、ギターの良し悪しを左右する重要な役割を担っているパーツなんですよ~。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする