ギターのキャパシタ(コンデンサ)について考えてみる

今回は、エレキギターのキャパシタ(コンデンサ)について書いてみたいと思います。
呼び方がキャパシタとコンデンサの二種類がありますが、これはどちらも同じもので、日本国内ではコンデンサという呼び名が多く使われていますが、欧米ではキャパシタという名前のほうが一般的です。
元々は全世界的にコンデンサと呼ばれていたのですが、欧米では1930年頃に電気を溜める容量(capacity)を持つ素子という意味のキャパシタの方が主流になったようです。

MONTREUX ( モントルー ) / Retrovibe Oil Capacitor 0.047uF 400VDC

キャパシタでギターのトーンを変えられる理由

直流電源では電気が流れない

さて、このキャパシタですが、エレキギターではトーンコントロール用のパーツとして使用されています。
キャパシタは、簡単に言うと2枚の平面状の極板が非常に小さな間隔を開けて向かい合わせになっている構造を持っています。
2枚の極板は向かい合わせにはなっていますが、接触はしていません。
つまり、電気回路としては途切れているのです。
従って、キャパシタに直流の電流を通そうとしても、道が途切れているので電気は流れません。

交流電源にすると電気が流れる

ですが、これが交流電源になると話が変わります。
キャパシタの2枚の電極は非常に小さな間隔を隔てているだけなので、電圧がかかった瞬間だけは、その勢いで電流が流れます。
また、交流の電気というのは、とても短い周期でプラスとマイナスが入れ替わっていて、プラスの電圧がかかったらすぐにゼロになり、今度はマイナスの電圧がかかり、またすぐにゼロに戻ってからプラスへと変わることを繰り返すようになっています。
つまり、交流の電気がキャパシタにかかると、短い周期で何度も電圧がかかり直し続ける状態になるので、キャパシタを電流が流れ続けることになるのです。

高音側から音がカットされていく

さらに、キャパシタは、プラスとマイナスが入れ替わる周期が短い=周波数が高い電流ほど通しやすく、極板が大きい=容量が大きいほど周波数が低くても電流を通すという性質があって、エレキギターでは、キャパシタを通過した電流はボディアースを通じて外へ捨てるように回路を組んであります。
つまり、エレキギターのキャパシタは、アンプに出力される前の信号を、高音側の成分からカットするようになっていて、その容量が大きいほどより低音側のほうまでカットできるということになります。

ポットは可変抵抗器

もちろん、そのカット幅をコントロールする機能もあって、キャパシタを通過する周波数の幅を決めるパーツが、トーンポットです。
ポットは可変抵抗器ですので、抵抗値を大きくすれば電気が流れにくく、小さくすれば沢山流れることになります。
このポットを回路に入れることで、キャパシタを流れる電流量をコントロールし、音のカット幅を調節しているのです。
ポットを0に近づける→抵抗値が小さくなる→キャパシタを流れる電流が大きくなる→カットされる周波数幅が大きくなる→低音部が強調されたこもった音になる、という訳ですね。

MONTREUX ( モントルー ) / Montreux SC wiring kit[9208]

よくトーン回路を外す人がいるけど?

よくフルテン(トーンを10)にしても、キャパシタもトーンポットも入れないトーンスルー回路とは音が違うと言われますが、これは、フルテンであっても可変抵抗器の抵抗は規定値までしか上がらない、つまり無限大にはならない(尚且つ可変抵抗が無い側の回路にも少し電気抵抗がある)などの関係上、わずかですがアース側に信号が流れてしまうことが原因で起こる現象です。
これを防ぐために、トーンポットをフルテンにしたときに完全にアース側の回路を断つように改造する人もいますね。
こうすると、トーンコントロールを生かしながら、フルテンの状態ではトーンスルー回路に非常に近い音にすることができます。

キャパシタを変えるとギターの音が変わる?

同じ容量であれば理論的には変わらないはず

以上の事から、理論上キャパシタはギターの音を高音のほうからカットする役割をもつだけであり、その最大カット幅もキャパシタの容量によってのみ決定されるということになります。
従って、容量が同じキャパシタであれば、新しいキャパシタに交換してもギターのサウンドに変化はないはずで、実際にそのような意見を持っているギタリストの方々も多くいます。

でも実際には変わっている

ですが、私の経験上では、容量が同じであってもキャパシタの材質・構造やメーカーが変わるとギターの音も変わると思います。
恐らく、材質や構造が違うと、キャパシタを通過する信号の強さとか倍音成分とかが、微妙に異なるんじゃないかと個人的には思っています。
ただし、通常はキャパシタの違いによる音質の変化は小さなもので、弾いている本人以外にはなかなか実感できるものではないのですが、それでもやっぱり少しでも自分好みの音に近づけたいと思うのがギタリストの性ですよね。
「ギターのトーンは常にずっと10のままだから、キャパシタの交換は意味がない」と思っている方でも、ひょっとするとキャパシタで世界が変わる可能性だってあるんですよ。

安物のキャパシタは交換しよう

あと、特に安いギターに使われているキャパシタなんかだと、キャパシタとしての信頼性自体がイマイチなものが使われていたりする場合があるので、ちゃんとしたものに変えると劇的に音が変わったりすることがあります。
もし、トーンのツマミを回してもあんまり音が変わらないなーという場合は、キャパシタがしっかり機能していないことも有り得ますので、一度新品に変えてみるのも良いかも知れないですね。(なお、ストラトタイプのギターのリアピックアップには、最初からトーン回路が無いものが多く、ツマミを回しても音は変わらないので、初心者の方は注意してくださいね。)

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次回は、定番&オススメのキャパシタをご紹介しますよ!

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