日本のギターブランドだって負けてないぞ!(ヤマハ編:その1)

50年以上の歴史を持つヤマハのエレキ

ヤマハと言えば、皆さんどのようなイメージをお持ちですか?
楽器のメーカー?バイクのメーカー?それともスポーツ用品メーカー?
私たちの生活に密着しつつ多方面にビジネスを展開していますから、人それぞれに違ったイメージがあるでしょうけど、概ね技術力が高くて高品質な製品を作るイメージがありますよね。
また、街にはヤマハ音楽教室がそこかしこにありますし、子供のころからリコーダーなどでヤマハの楽器を手にしたことがある人も沢山おられるでしょうから、親しみのある企業でもあります。
でもそうした親近感のある企業イメージの一方で、どの分野でも品質は高いけど、No.1にはなってないイメージもありますよね。
エレキギターに関しても、やはりその点は同じで、ギタリストなら大抵誰もがヤマハのエレキギターが存在することは知っていますが、じゃあ実際にヤマハ製のエレキギターを持っているかと聞かれると、きっと持っていない人の方が多いでしょう。

そもそもヤマハのギターと言えば、たいていの人がアコギを思い浮かべるはずです。
確かにテレビや雑誌でみかけるヤマハのギターは、エレキよりもアコギの方が多く、実際アコギの方が生産数も多いのでしょう。
でも実は、ヤマハのアコギとエレキギターは、ほぼ同時に量産がスタートしていて、2016年時点で50周年を迎えています。(ただし、アコギは1966年のギター専門部署設立よりも以前から生産されていて、製造の歴史自体は70年をこえるようです。)

初の量産エレキはSG!?

ヤマハがギターを量産し始めた年に、最初のエレキギターとして発売されたのは、SG-2とSG-3という名称の二機種でした。(SG-2が2ピックアップ、SG-3が3ピックアップ仕様)
当時既にギブソンのSGが販売されていたのですが、何故か同じような名前を付けちゃってますね(笑)
この時付けたSGという名前は、現在のモデルにも受け継がれているのですが、やはり海外(特にアメリカ)では紛らわしいので、SBGと改められているようです。

カルロス・サンタナも使用

さて、ヤマハ初のエレキギターであるSG-2、SG-3ですが、見た目的にはギブソンSGとは全く異なり、むしろフェンダーのジャズマスターに近いものでした。
その後、ブルージーンズカスタムと呼ばれるSG-5、SG-7が発売になり、当時のエレキブームに乗ってヒット商品となります。
70年代に入ると、SG-175という現在のSGの原型モデルが発表され、これをカルロス・サンタナが日本公演で使用したことで人気に火が付きます。
私なんかは、ヤマハのSGというと、このサンタナモデルのイメージが非常に強いですね。
この後のSGシリーズは、SG-175の派生モデルが中心で、76年に発売されたSG-2000/1000で一つの完成形を見ます。

YAMAHA ( ヤマハ ) / SG1820 BROWN SUNBURST
YAMAHA ( ヤマハ ) / SG1820 BROWN SUNBURST

主役になり損ねる

70年代後半からは、いわゆるジャパン・ヴィンテージ時代に入り、アイバニーズやグレコ、トーカイ、フェルナンデスなどによる、フェンダーやギブソンのコピーモデルが大ヒットしますが、それまで日本のエレキギター界をけん引してきたヤマハがその波に乗ることはありませんでした。
コピーモデルを作っていたことは作っていたのですが、他に比べてオリジナルの再現性の面で及ばなかったようで、あまり人気が出なかったのです。
この時代のコピーモデル生産については、どうやらヤマハ的にも黒歴史らしく、今では社史からもその存在が消されていますね。

とにかく、この時にちょっと蚊帳の外状態になったヤマハは、結局今も同じようなポジションに居続けている感があります。
1990年にはストラトタイプのパシフィカシリーズを発売するなど、一定の存在感を放ち続けてはいるのですが、主役になり切れてはいません。
こういうところもヤマハらしいと言うか何と言うか・・・。

YAMAHA ( ヤマハ ) / Pacifica311H RM
YAMAHA ( ヤマハ ) / Pacifica311H RM

近年は存在感を高めている

近年では中国やインドネシアの工場での生産を主とする廉価なパシフィカシリーズと、国内工場で生産する伝統のSGシリーズに加え、ギターの量産を始めて50周年となる2016年には待望の新シリーズであるREVSTARシリーズを発表し、この三本柱を軸にしています。
他にも、2011年に発売した小型アンプのTHRシリーズでは、その多機能かつ汎用性の高さから爆発的なヒットを記録していますし、2013年にはアンプシミュレーターで有名なLINE6社の株式を取得して子会社化するなど、ギター周辺機器の分野でも存在感を高めています。

大メーカーならではの先進技術

さらに、ヤマハは独自の技術開発にも積極的に取り組んでいて、以下のような優れた成果も生み出しています。

・IRA

Initial Response Accelerationの略。
完成品のギターに対して、そのギター固有の振動を与えることで塗装−木部間などにあるストレスを解消し、ギターを弾き込んだのと同じような状態にする技術。SGシリーズに採用されています。

・A.I.R.

Alternative Internal Resonanceの略。
詳細は企業秘密のようですが、軽量な心材を上下から硬質な材で挟むボディ構造で、サウンドを犠牲にすることなく驚異的な軽量化が達成されています。RGX A2に採用されています。

・A.R.E.

Acoustic Resonance Enhancementの略。
温度、湿度、気圧を高精度にコントロールし、人為的に木材の経年変化と同様の変化を短期間で生みだす技術。
新品でも、何十年も経過したかのようなヴィンテージサウンドが出せます。
ただし、この技術は今のところエレキギターには採用されておらず、何故かエレキベースに採用されています。

このように、ヤマハには他のメーカーではまず真似ができないような、研究開発力があります。
世界最大の楽器メーカーだからこそ出来ることがあるんです。
ヤマハの底力、エレキギターでも見せて欲しいですね!

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