エレキギターメーカー(ブランド)のよもやま話(サー・ギターズ(Suhr Guitars)編)

創業者はフェンダーのシニア・マスタービルダー

サー・ギターズ(Suhr Guitars)は、フェンダー社のシニア・マスタービルダーであったジョン・サー氏が1997年に立ち上げたメーカーで、正式な名称はJS Technologies Inc.と言います。
ジョン・サー氏は、高校生だった70年代中ごろにギター職人としてのキャリアをスタートさせ、大学卒業後の1980年に楽器店のRudy’s Music Stopでリペアマンとして働き始めます。
Rudy’s Music Stopは大手の楽器店で、ペンサというオリジナルギターブランドも保有しており、1985年にはその腕を買われたサー氏がペンサの企画制作に関わるようになります。
サー氏はそこで才能を認められ、店長のルディ・ペンサ氏がブランド名をペンサ・サー(Pensa Suhr)に変えてしまうほどに重要な役割を果たすようになるのですが、1990年には店を退職しています。
翌年の1991年からCustom Audio Amplifierに就職し、アンプの技術者としての知識を身につけ、1993年になると、優秀な人材を探していたフェンダーからヘッドハンティングされて、フェンダー・カスタム・ショップのシニア・マスタービルダーに就任。
そして1997年にフェンダーの同僚であったスティーブ・スミス氏と共に、Suhr Guitarsを設立するという流れになっています。

SUHR ( サー ) / Archtop Quilt Maple Honey Burst

SUHR ( サー ) / Archtop Quilt Maple Honey Burst

世界最高峰のギター

サーのギターは、フェンダー系のギターメーカーの中でも特に人気が高く、多くのギタリストの憧れの的でもあります。
アメリカ製のエレキギターで高品質と言えばポール・リード・スミス(PRS)を思い浮かべる人も多いと思いますが、サーもPRSに勝るとも劣らない品質の高さを誇り、世界最高峰のギターと評されることも少なくありません。
その品質の高さは、製造工程において何度も自然乾燥を行うネックに象徴されており、サーのネックは非常に反りが少ないことで有名です。

Suhrのブランド構成

現行のラインナップは、オーダーメイドのカスタムシリーズと、選択できるスペックをある程度限定したプロフェッショナルシリーズに大別されます。
カスタムシリーズには、ストラトタイプのClassic、ディンキータイプのStandard、テレキャスタータイプのClassic T、24フレット仕様で左右非対称のボディを持つModern、ストラトとテレキャスターを足して2で割ったようなスタイルのClassic TSにタイプが分かれていて、プロフェッショナルシリーズもこのタイプ分類に準じています。

カスタムシリーズとプロフェッショナルシリーズの違いは、プロフェッショナルシリーズの方が選択できるバリエーションを制限して量産しやすくしているという点のみであり、品質的な差はありません。
ただし、効率化していると言う点が価格にも表れており、アメリカ国内では概ね3000ドル以上するカスタムシリーズに比べ、プロフェッショナルシリーズは2000ドル台で購入できるようです。

購入方法

日本で購入する方法としては、いくつかパターンがあり、まずネットや楽器店に販売しているギターで欲しいものがあった場合は、それを普通に買えば良いのですが、サーの場合は多分数が少ないでしょうから、選択肢が少ないのが難点。
また、ネットや店頭で販売しているのは基本的にプロフェッショナルシリーズに限定されます。
楽器店が独自にカスタムシリーズを発注し、それを店頭に並べている場合もありますが、当然ながら在庫が切れるとそこで一旦終了となります。
お店によっては、取り寄せてくれるところもあると思いますが、一本一本を丁寧に作り上げるブランドですので、納期がかかることは覚悟しないといけません。

自分でカスタムシリーズをオーダーしたい場合や、ネットや店頭で販売していないプロフェッショナルシリーズを購入したい場合は、正規ディーラーに注文するのが一番確実でしょう。
サーが指定する正規ディーラーであればどこでも構いませんが、とりあえずここでは日本の正規ディーラーであるオカダインターナショナルとしておきましょう。(海外ディーラーでも日本語で対応してくれるところもあるようです。ぶっちゃけ、アメリカの正規ディーラーを通じて購入するのが一番安く済むようですね。)
オカダインターナショナルを通じて発注する場合は、まずオカダ社が指定している楽器店に見積りを依頼し、その後に発注する形となります。
どういう仕様のギターを注文するかにもよりますが、納入されるまで数カ月~1年程度かかるようですので、気長に待つつもりでいましょう。

価格

価格的には、ネットや店頭販売されているプロフェッショナルシリーズだと30万~50万円弱、オカダインターナショナルが独自に展開するJセレクトシリーズ(日本独自仕様のプロフェッショナルシリーズ)で40万~70万円(もしくはそれ以上)と、非常に高価。
楽器店が独自にオーダーするカスタムシリーズだと、どういう仕様にするかよって値段がバラつく上に、その時の為替レートや、その楽器店がどれだけマージンを上乗せするかによっても変わってくるので一概には言えませんが、恐らくどんなに安くても40万円以上はするのではないかと思います。
自分でアメリカのディーラーに注文すると、輸入代行の手数料分(数万円)程度は安く購入できるようですね。

このように、おいそれと購入できるギターではありませんので、ハッキリ言って初心者の方にはオススメできません。
上級者限定のギターと言っても差し支えありませんが、本家フェンダーですら一目置く実力を持つブランドであり、レギュラーラインで大量生産されるギターとは別次元のサウンドを奏でてくれることでしょう。

サー・ギターズ(Suhr Guitars)のギターを・・・

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