シェクターの特徴
シェクターのギターの特徴としては、ブラスナット、モンスタートーンと呼ばれるピックアップ、SGRペグなどが挙げられます。(モデルによって、採用されている機能は異なります。)
ブラスナット
まず、ブラスナットですが、これはナットに真鍮を使用しています。
真鍮は金管楽器にも多く使われており、音の響きに関しては最も適した素材の一つ。
それをナット部分に使用することで、クリアな響きを実現しています。
モンスタートーン
ピックアップとしてはモンスタートーンという製品が有名で、シングルコイルサイズでありながらハムバッカーのようなパワフルさを持たせることに成功した、シェクターのオリジナル・ピックアップです。
通常のシングルコイルは、ポールピースに磁石を使用するのですが、モンスタートーンは鉄芯のポールピースの下に板状のフェライト・マグネットを貼ったアンダー・マグネット方式構造(ギブソンのP-90などもこのタイプ)となっていて、さらにワイヤリングも通常のシングルより多くすることで、かなり高出力なピックアップに仕上がっています。
SCHECTER MONSTER TONE ST/Tapped II M エレキギター用ピックアップ ミドル
SGRペグ
SGRペグは、ペグの高さを弦によって変えることで、フェンダー系の6連ペグタイプのヘッドでもストリングガイドを不要にしています。
ストリングガイド部分の摩擦がないことで、チューニングの安定性が増す効果があります。
シェクター・ジャパンのラインナップ
現在のシェクター・ジャパンのラインナップは、最上位モデルとしてPRS系のルックスを持ったRexyシリーズが用意されています。
これはもう非常にハイスペックなギターで、高価な材料をふんだんに使用しており、高価で有名なPRSカスタム24よりもさらに高価というシロモノですので、正直売れるのかどうか微妙な気がしないでもありません・・・。(苦笑)
廉価バージョンののRJシリーズであれば10万円台で手に入るので、そちらの方が現実的な選択肢になるでしょう。
SCHECTER エレキギター RJ-1-24-TOM (AQB/R)
昔のシェクターUSAが得意としていたフェンダー系ギターのものですと、EX EXCEEDシリーズが最上位にラインナップされていて、ストラト系のギターでありながら、ボディの木目にもこだわった大変美しいギターとなっています。
これも概ね30万円以上するハイエンドギターですが、作り手のこだわりが感じられる仕上がりになっています。
SCHECTER シェクター エレキギター EX-V-CUSTOM VTR HR/HM/4AG Black Aqua
シェクター・ジャパンの製品は、大きく分けて30万円以上クラスのESP工場製と、10万円台のトーカイ製に分かれ、財布と相談しながら選べるラインナップとなっています。
ダイヤモンドシリーズのラインナップ
韓国製のダイヤモンドシリーズは、十万円弱くらいの値段のものが主力となっており、ジャパンとは打って変わってモダンなデザインのものが多くなっています。
中でもOMENシリーズは5万円前後と言う値段でありながら、しっかりと作られたコスパの高い製品であり、初心向けギターとしても人気があります。
SCHECTER ( シェクター ) / OMEN EXTREME-6 FR BCH
ダイヤモンドシリーズ全体としては、何となくアイバニーズに対抗している感じがしないでもないですね。
アグレッシブなルックスのギターが多いので、HR/HM向きと言えるでしょう。
ちなみに、アメリカではシェクターというとダイヤモンドシリーズのほうが主力であり、シェクター・ジャパン製のものはあまり流通していないようです。
アメリカ向けのホームパージには、シェクター・ジャパンのギターはラインナップされていないところから見ても、従来路線は踏襲せずに完全にモダンなHR/HM向けにシフトした感があります。
HR/HM好きで比較的安価なギターが欲しい方はダイヤモンドシリーズ、古き良きシェクターのサウンドが欲しい方はシェクター・ジャパンをチョイスするのが良いかも知れませんね。