エレキギターメーカー(ブランド)のよもやま話(ポール・リード・スミス編:その1)

フェンダーとギブソンを追う第三のメーカー

エレキギター界はフェンダーとギブソンの二大巨頭が強い時代が長く続いてきましたが、この二社を追う第三勢力の中で今最も勢いがあるのが、ポール・リード・スミスです。
このギターメーカーは、創業が1985年と比較的最近であり、創業者であるポール・リード・スミス氏も2016年現在でバリバリの現役で活躍しています。

カルロス・サンタナ愛用ブランド

スミス氏は元々70年代ごろから自作ギターを製作していたのですが、これが非常に評判が良く、徐々に使用するミュージシャンが増えていき、ついにある時、大御所ギタリストであるカルロス・サンタナの目に留まることになります。
サンタナがスミス氏が作ったプロトタイプをいたく気に入って愛用したことで、ポール・リード・スミス(以下、PRS)の名が一気に知れわたることになり、注文が殺到。
そうなると個人工房レベルでは生産が全く追いつかず、ついには工場を設立して量産ラインを持ったギターブランドとしてスタートを切ることになります。
フェンダーの低迷時にはジミ・ヘンドリックスが、ギブソンの低迷時にはエリック・クラプトンが救世主となったように、有力なギターブランドが業績を伸ばす背景には、必ずと言っていいほど有名ギタリストの存在があり、PRSの場合はサンタナがそのギタリストに当たるんですね。

Paul Reed Smith(PRS) ( ポールリードスミス ) / SE Floyd Custom 24 Vintage Sunburst
Paul Reed Smith(PRS) ( ポールリードスミス ) / SE Floyd Custom 24 Vintage Sunburst

PRSの特徴

PRSのギターの特徴は、モダンで美しいルックスと、精度の高い組み込み技術、優れた演奏性などが挙げられます。
基本的に、各モデルともストラトキャスターとレス・ポールの良いとこ取りをしたような製品コンセプトになっていて、代表的なモデルであるカスタムシリーズを例に取ると、ダブルカッタウェイのボディ形状、ピックアップのセレクターが5wayブレードスイッチ、トレモロユニット(フェンダーのシンクロナイズド・トレモロの改良型で、PRSが独自に開発したものです。)を標準装備している点などはストラトキャスターによく似ていますし、ハムバッカーを2基搭載し、ボディとネックを接着するセットネック仕様、マホガニーバック+メイプルトップというボディ構造などはレス・ポールを意識していますね。

高い汎用性

サウンド的にもPRSはストラトとレス・ポールの中間的と言われ、どんなギタープレイにも順応する高い汎用性を持っています。
その汎用性の高さゆえに「音に個性がない。」と言われることもあるのですが、むしろそれは同時に音作りがしやすいという長所でもあります。
そもそも、近年のロックやポップスにおいてクリーントーンのみで構成される楽曲など、滅多にないでしょう。
つまり、ギターの音作りにエフェクターは絶対に必須なのです。
ギター自身が強く自己主張をしてこないというのは、エフェクターを使った音作りのしやすさにおいては長所と言っても良いのではないかと思います。

他メーカーから持ち替えやすい設計

又、PRSのギターは、ストラトやレス・ポールからの持ち替えを想定して設計されている側面があり、ネック長がストラトとレス・ポールの中間くらいになっている点などは、その目指す方向性が如実に表れていますね。
ストラトタイプかレス・ポールタイプからギターを始める人が多いことを考慮して、そのどちらから持ち替えても演奏性やサウンドに大きな違和感が出ないように工夫されているのです。

モダンで美しいルックス

それに、美しいルックスも人気が高い理由です。
全体に漂うモダンな雰囲気に加え、鳥をモチーフにした指板のバードインレイは他社のギターにはない芸術性がありますし、ボディの杢目にも相当なこだわりが感じられます。
特に10topという原材10本に1本の割合ぐらいでしかない美しい杢目のものなどは、プレミアム感が非常に高いですね。

主力モデルは高額

このように高級仕様のギターですので、最も売れ筋であるコア・モデルシリーズであってもかなり高額となっています。
普通に40万円くらいすると思ったほうがいいです。
PRSの一番の欠点はギターの性能ではなく、価格にあるのです。
ただし、PRSもそのことはちゃんと理解していて、USA製廉価グレードであるS2シリーズや、さらに廉価グレードとなる韓国製SEシリーズもラインナップされています。
もちろん、コア・モデルこそがPRSの真髄であるのですが、どのグレードでも同価格帯の他社品と比較すると高級感があって、PRSらしさを感じることができますよ!

PRS製のギターを・・・

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次の記事では、PRSの主な製品ラインナップをご紹介していきます!

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