エレキギターメーカー(ブランド)のよもやま話(ミュージックマン編)

フェンダーの関係者によって立ち上げられたブランド

ミュージックマンは、フェンダー社の創業者であるレオ・フェンダー氏が、フェンダーの関係者らと共に立ち上げた楽器ブランドです。
フェンダー社は1965年にCBS社に売却されていましたが、後に暗黒時代とも言われるCBS傘下にあっては、納得のいく製品を供給出来ないことに不満を感じていた幹部社員も多くいたようで、結局1971年に、フェンダー社の副社長であったフォレスト・ホワイト氏、フェンダーの販売部門にいたトム・ウォーカー氏らが中心となって、フェンダー社から独立して会社を立ち上げることになります。
これに協力したのがレオ・フェンダー氏であり、彼も技術者としてもう一花咲かせたい思いを持っていたようですね。
そうしてTri-Sonix社という会社が立ち上げられ、その後1973年にMusitek社と名前を変え、最終的に1974年にMusic Manという社名に落ち着きます。

当初はCLFリサーチ(後のG&L)に製造委託

設立当初はアンプの製造をメインとしていましたが、1976年にミュージックマン初のギター・ベースであるスティングレイを発表し、ギター/ベースメーカーとしての歩みをスタートさせています。

MUSICMAN ( ミュージックマン ) / Stingray4 Vintage Sunburst Maple Black PG

MUSICMAN ( ミュージックマン ) / Stingray4 Vintage Sunburst Maple Black PG

実はこの辺りの経緯は結構複雑なものがあり、ミュージックマン社は自社でギターやベースの開発・製造を行っていたのではなく、CLFリサーチと言う会社がその業務を担当していました。(CLFの名称は、Clarence Leonidas Fenderという、レオ・フェンダー氏の本名の頭文字を取ったものです。)
このCLFリサーチ社は、元々レオ・フェンダー氏が私的にフェンダー社内に立ち上げた製品開発部門だったのですが、その研究成果がフェンダー社の製品に反映されることはあまりなく、業を煮やしたレオ・フェンダー氏がフェンダー社から独立させ、その後に設立されたG&L社の母体にもなった会社です。

アーニーボール傘下に

1976年以降は、ギター/ベースの販売及びアンプの製造販売を、トム・ウォーカー氏を中心とするミュージックマン社が行い、ミュージックマンブランドのギター/ベースの開発・製造を、レオ・フェンダー氏を中心としたCLFリサーチ社が行う形となります。
しかし、取引上の問題が生じたり、売り上げが低迷するなどして両社の関係が悪化し、最終的にCLF社が離脱してG&L社になり、ミュージックマン社は1984年に弦のメーカーとして有名なアーニー・ボール社に買収されることになります。
ミュージックマン社は、現在もアーニー・ボール傘下にあるのですが、買収の背景にはスティングレイの開発にアーニー・ボール氏の息子のスターリン・ボール氏(現:アーニー・ボール社長)が携わっていたことが縁となったようですね。

代表モデルはスティングレイ

ミュージックマンを代表するモデルは、ベースのスティングレイであり、これはエレキベースの代表格であるフェンダーのプレシジョンベースやジャズベースに次ぐ存在と言われています。
スティングレイは、プリアンプとアクティブイコライザーを内臓しており、プレイ中に自在に音色を操作することができるのが最大の特徴。
この機能により、ピック弾き・指弾き・スラップなど、奏法に合わせたサウンドに手元の操作で切り替えることが出来るようになり、人気に火が付いたのです。

ギターの代表モデルとしては、1986年に発表されたシルエットが挙げられます。
カントリー界の大御所アルバート・リーが開発に携わり、ローリングストーンズのキース・リチャーズが使用したことで人気になったモデルで、現行モデルは24フレット仕様、ディマジオ製のハムバッカーとシングルコイルのHSH配列で、ロッキングチューナーを搭載しています。(オプションでミュージックマンオリジナルのトレモロユニットも搭載できます。)
また、22フレット仕様、SSH配列のディマジオ製PU、ノイズをカットするサイレント・サーキット、ロッキングチューナー、標準でオリジナルトレモロユニットを搭載した、シルエット・スペシャルというモデルもあります。
シルエットは、TOTOのスティーブ・ルカサーのシグネチャーモデルのベースにもなっていますね。

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MUSIC MAN / Silhouette HSH White Maple ミュージックマン エレキギター

他には、エディ・ヴァン・ヘイレンのシグネチャーモデルとして開発されたアクシス、ドリーム・シアターのギタリストであるジョン・ペトルーシのシグネチャーモデルのJPシリーズ、ミュージックマン独自の解釈で製作されたレス・ポール系のアルマダなどがラインナップされ、廉価グレードしてSterling by Music Man(スターリン・バイ・ミュージックマン)も展開されています。(ミュージックマンはベースにスターリンという機種もあり、このあたりが非常にややこしいです。(苦笑))

STERLING ( スターリン ) / JP60PRB

STERLING ( スターリン ) / JP60PRB

さらに2016年からは、女性アーティストのSt. Vincentモデル、よりストラト風のCUTLASS、レス・ポールタイプのValentine、名機スティングレイの名を冠したStingRay guitarなどもラインナップに加えています。
活発に新製品を市場に投入しており、今後も要チェックのブランドですよ!

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