フェンダーの伝説的マスタービルダーのノウハウが注ぎ込まれたギターブランド(John Page Classic編:その2)

John Page Classicの特徴

John Page Classicは全モデル共通の基本仕様(一部例外あり)として、アルダーボディ、メイプルネック、ボルトオンジョイント、ロングスケールの22フレットとなっていて、特徴的な部分を以下にピックアップしてみます。

John Page Classic The Ashburn HH (2-Color Sunbust/Rose)

ストリングガイドの廃止

フェンダータイプの片側六連ペグ式を採用していますが、ポストの高さを調整することでストリングガイドを廃止しています。
これにより、ストリングガイド部分での弦の摩擦抵抗がなくなり、チューニングの狂いが発生しにくくなっています。

プレートレスのネックジョイント


ボディとネックの接合方式はボルトオン方式ですが、フェンダーと大きく異なるのはネックプレートを使用せずにボルトだけでジョイントしている点です。
ネックプレートは本来ボルトの頭がボディにめり込んでしまわないように補強する目的で使用されるのですが、実はネックプレートがギターの音に与える影響は意外と大きく、場合によってはプレートが原因でギターの鳴りが抑えられてしまうこともあります。
John Page Classicでは、プレートによる音への影響を排除し、プレートの”面”ではなくボルトの”点”で固定することで複雑な倍音成分を含めることが出来るという考えのもと、ボルトのみでネックをジョイントしています。

高いハイフレットの演奏性

ネックジョイント部はプレートレスであるだけでなく、ハイフレット部の演奏性を考慮して、ヒールカット加工が行われています。
また、ストラトタイプのThe Ashburnでは、一般的なストラトよりもカッタウェイ部分の形状を改良し、ハイフレット部の演奏性向上に寄与しています。

専用開発されたピックアップ

John Page Classicには各モデルに専用設計された”Bloodline®”というピックアップが採用されており、そのどれもがジョン・ペイジ氏自身によって開発されたものです。
ストラトタイプのThe AshburnのシングルコイルモデルにはJP-1、ハムバッカーモデルにはJP-2、テレキャスタータイプのThe AJにはフロントにP-90タイプのJP-3P、リアにはJP-3Tというシングルが搭載され、全て磁石にはアルニコ5が使用されています。

Bloodline® JP-1

John Page Classic The Ashburn (Daphne Blue/Rose)
シングルコイルのJP-1は60年代のストラトサウンドをモチーフにしており、シングルらしいクリアさを保ちつつ、適度に厚みも持たせたバランスに調整されたまとまりの良いサウンドになっていて、オールジャンルに使える特性を持っています。

Bloodline® JP-2


ハムバッカーのJP-2は、基本的にはP.A.F.系のヴィンテージタイプのハムバッカーですが、単なるP.A.F.クローンではなくオリジナリティも感じさせるサウンドキャラクターが特徴。
カバードタイプですが、オープンタイプのサウンドを意識して作ったとのことですね。
もちろん、ハムらしいパワフルさがありますので、歪ませたらカッコイイ!

Bloodline® JP-3P/JP-3T


テレキャスタータイプのThe AJに搭載されるJP-3は、P-90タイプのフロントとテレキャスタースタイルのリアとをセットにして設計されています。
そのため前後のバランスが良いのが特徴。
P-90タイプのJP-3Pは本来のP-90よりはクリアな音質に設定され、トラディショナルなリアと抜群のペアリングを実現しています。
フロントとリアで逆巻になっているので、センターポジションにするとノイズキャンセル効果があるのも○。

高いプレイアビリティを実現するネック廻り

ネックの形状はミディアムCと名付けられており、これは握りやすさを追求したデザインになっています。
指板のRは12インチで、これはむしろフェンダーよりギブソンに多く採用されている形状ですね。
また、ドットインレイが指板の中央ではなく低音弦側に配置されていて、非常に見やすくなっているのと同時に、ルックス面でもインパクトを与えています。

John Page Classicのラインナップ

The Ashburn

John Page Classic The Ashburn (Shoreline Gold/Maple)
John Page Classic The Ashburn (Shoreline Gold/Maple)

ストラトタイプのギターですが、単なるストラトのコピーではなく、上記にあるようなオリジナル仕様をふんだんに盛り込んだJohn Page Classic第一号機。
ちなみにモデル名はペイジ氏の愛娘のAshley ”Burner”さんの名前から来ているそうです。
このギターの一番の特徴は、3つのJP-1ピックアップのうち、リアピックアップの角度がフェンダーのストラトなどとは反対になっている点です。
ギターの音はブリッジに近いほど音が鋭くなるのですが、ストラトのリアPUは低音弦側より高音弦側のほうがブリッジに近くなるように斜めに配置されています。(これをスラントマウントと言います)
つまり、低音弦より高温弦側のほうが音が鋭くなるように設定されているのですが、The Ashburnはこれとは逆に低音弦側のほうが音が鋭く、高音弦側が音が甘くなるように配置されています。
まあ、これはもう設計コンセプトの問題で、どちらの配置が正解とかはないのですが、ストラトの場合は高音をより強調してストラトらしさをより前面に押し出すようになっていますし、The Ashburnのほうは低音側と高音側の音質の差を小さくしてまとまりのあるサウンドになる設計と言えるでしょう。

The Ashburn HH

John Page Classic The Ashburn HH (Blood Line Red/Rose)
John Page Classic The Ashburn HH (Blood Line Red/Rose)

こちらはThe Ashburnの2ハム版。
シングルコイルモデルよりも全体的にモダンな仕様になっていて、ペグにはGOTOHのロッキングチューナー、トレモロユニットには2点式のものが採用されています。
よりロックを意識したモデルと言えるでしょう。
なお、この記事を書いている時点では日本国内での取り扱いはないようですが、ハムバッカー+シングルコイル×2のHSSモデルも存在しているようです。

The AJ

John Page Classic The AJ (Seafoam Green/Maple)
John Page Classic The AJ (Seafoam Green/Maple)

ジョン・ペイジ氏が自らの発想を盛り込んだテレキャスタータイプのギター。
モデル名は、ペイジ氏の息子のAdam Johnさんにちなんだものらしいですね。
フロントにP-90タイプのピックアップを採用し、リアにはThe Ashburnと同様にフェンダーとは逆にスラントマウントされたシングルコイルが搭載されています。
2つのピックアップがトータルで設計されている為、非常にまとまりの良いサウンドキャラクターに仕上がっています。


以上がJohn Page Classicの特徴とギターラインナップになります。
いずれも日本製で実売価格が15万~20万円程度に設定されており、高名なビルダーのノウハウが詰め込まれたギターであることを考えると非常にリーズナブルな値段と言えるのではないでしょうか。
ただ、日本での店頭販売は、この記事を書いている2017年時点では正規ディーラーである東京の宮地楽器でしか行っていないようですので、地方の方にはちょっと厳しいかも知れませんね。
ただし、宮地楽器は楽天やアマゾン、ヤフーなどのネットショッピングには対応していますので、実物を試奏したりすることは出来ないものの、比較的容易に手に入れることは出来るようです。

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