フェンダーの伝説的マスタービルダーのノウハウが注ぎ込まれたギターブランド(John Page Classic編:その1)

フェンダーのカスタムショップでマスタービルダーだった人が、会社から独立して自分のブランドを立ち上げたケースというのはいくつかあり、B3 Guitars(Gene Baker)やSuhr Guitars(John Suhr)、J.W.Black Guitarsなどがそれに該当します。
そしてそのどれもに共通するのが、本家フェンダーを凌駕する一流の品質のギターを作っている点。
しかし、それと同時に有名ビルダーの手によるギターですので、どうしても高価なものになるという難点があるのも事実。
なんとか、高品質なギターを出来るだけ安く(安過ぎると逆に不安ですが(笑))手に入れる方法はないものか?
こういう思いは、ギターをやっている人なら必ず一度は抱えたことがあるはずです。
そんな世の中のギタリスト達の望みをかなえるブランドが、ここにあるんです。

John Page Classic The Ashburn (Olympic White/Rose)

創設者はマスタービルダーの中でも伝説的な存在

今回ご紹介するJohn Page Classicは、フェンダーの元シニアマスタービルダー、それもカスタムショップ創設時のメンバーであったジョン・ペイジ氏が立ち上げたブランドです。
しかも、B3やSuhrと違って、何と日本で生産を行っているんですよ。(J.W.Blackは日本製のものがあるようです。)

カスタムショップ創設メンバーの一人

ジョン・ペイジ氏の経歴を簡単にご紹介しますと、1978年に21歳でフェンダーに入社し、最初はレギュラーライン内でネック整形の担当となります。
その後すぐに研究開発部門に異動となり、ストラトキャスターやアンプのベースマンの設計者の一人であるフレディ・タバレス氏に師事。
1987年のカスタムショップ創設時にメンバーとして名を連ね、以降エリック・クラプトン、デヴィッド・ギルモア(ピンク・フロイド)、ピート・タウンゼント(ザ・フー)、エリオット・イーストン(ザ・カーズ)、セサル・ロサス(ロス・ロボス)らのギターを製作するなど伝説的な実績を残しますが、1998年に21年間在籍したフェンダーを退職。

企業内でのギター作りに限界を感じる

ペイジ氏は当時の事を振り返って、「みんなストラトキャスター、テレキャスター、プレシジョンベース、ジャズベースしか欲しがらなかった」と語っています。
つまりフェンダーに在籍する以上、その4モデルばかりを作り続けることになり、自分の思う通りの作品を作り上げたいギター職人としての想いを抑えなければならず、それは大きなフラストレーションであったのです。
また、カスタムショップと言えどもフェンダーという大ギターメーカーの生産部門ですので、生産する本数を多くして利益を上げようという企業論理から無縁ではいられなかったことも退職のきっかけになったようです。

ギター製作現場に復帰

企業の中でのギター作りに限界を感じたペイジ氏は、フェンダーを退職後しばらくはギター作りから距離を置いていました。
しかし、結局のところペイジ氏はギター製作を開始するようになります。
やはり彼は根っからのギター職人なんですね。
2006年に自らの名を冠した「John Page Guitars」を設立し、再びギター製作現場に復帰。
ただ、John Page Guitarsはペイジ氏の完全な個人工房ですので、生産本数はごくわずか。
工程のほとんどを彼自身で行い、最終フレット調整とセットアップ作業にはフェンダー時代からの僚友であるJ.W.Black氏の手が入るという、ある意味神仕様なギターですから、当然ながらお値段の方も神クラス。
さすがに一般のギタリストには手が届きません。
そこで、「良質なギターをより多くのユーザーに届けたい」という想いを実現するために立ち上げられたのが、John Page Classicなのです。

John Page Classic The Ashburn HH (Cadillac Green/Rose)

John Page Classicは日本製

John Page Classicは、最高級品であるJohn Page Guitarsのギターをベースモデルにしてデザインされており、生産をペイジ氏が選定した信頼できる日本の工場で行っています。
また、John Page Classic用に開発されたピックアップ「Bloodline」が搭載され、本家John Page Guitarsの約3分の1の価格を実現しています。
さらに単に日本で作られているだけでなく、完成品は一度アメリカに送られ、そこでペイジ氏が認定したスタッフによるセットアップ作業が行われているのです。
これほどの品質管理が行われているギターメーカーというのは、そうそうある訳ではありません。
やはり、フェンダーのマスタービルダーの名を冠するブランドだけあって、廉価グレードであっても決して妥協しない姿勢が貫かれていますね。

ということで、次回はそのJohn Page Classicの特徴やラインナップをご紹介していきますね!

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