プロのスタジオ・ミュージシャンがこよなく愛するギターブランド(ジェームス・タイラー編)

ジェームス・タイラーは、コンポーネント・ギターの代表的なブランドで、1980年に創業者のジェームス・タイラー氏がロサンゼルスで始めたリペアショップを母体としています。
タイラー氏は、学生時代に組んでいたバンドでギターを担当していましたが、その頃からギターいじりが得意だったようで、バンド仲間からよくリペアを頼まれたりしていたようですね。

1987年にスタート

タイラー氏の技術者としての評価は非常に高く、顧客の中には大物スタジオ・ミュージシャンであるマイケル・ランドウらもいて、プロからも一目置かれるリペア・ショップとして繁盛していましたが、やがてワーモス製やトム・アンダーソン製、シェクター製などのパーツを使ってギターのコンポーネント業務も行うようになります。
そして、1987年に自社ブランドを立ち上げて、「スタジオ・エリート」シリーズを発表。

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JAMES TYLER JAPAN STUDIO ELITE MAMYWO MH Transparent Blue/Maple

この「スタジオ・エリート」シリーズは、ストラトを発展させたいわゆるスーパーストラトの一種なのですが、ネックのシェイピング、ボディー及びネック・ヒールの独特なコンター加工によって極上のプレイアビリティを実現していて、発表当初から高い人気を獲得します。
この頃には、TOTOのギタリストであるスティーブ・ルカサーもジェームス・タイラーに一目ぼれしていますね。

口コミで世界的ブランドに成長

ジェームス・タイラーの何がスゴイって、プロのギタリスト達が先を争うようにジェームス・タイラーを買っていくようになるまでに、マーケティング戦略を練ったり、広告による宣伝活動などを一切行っていなかったという点です。
つまり、ほぼ口コミだけで国際的に知られるようなギターブランドに成長したのです。
この事実だけでも、ジェームス・タイラーがいかに良質なギターを作っているのかが、想像できますね。

1988年ごろにはジェームス・タイラーの技術力に目を付けたシェクターと資本提携を結ぶ関係になりますが、これは諸事情によって結果的に失敗に終わり、ロサンゼルスのショップも閉鎖に追い込まれます。
このように、一時窮地に立たされた時期もありましたが、1991年にハードロック向けモデルの「アルティメイト・ウエポン」シリーズを発表し、再び業績を回復させることに成功。

2005年には自社製ピックアップ・ブランドの「James Tyler Electric社」を設立。
現在、ジェームス・タイラーのギターには、この自社製ピックアップが標準で搭載されています。

ジェームス・タイラー・ジャパン

さらには2014年、日本の輸入代理店となっているキタハラ楽器と、バッカスやヘッドウェイなどのブランドを展開するディバイザーと手を組み、ジェームス・タイラー・ジャパンを発足させています。
このジャパンブランドは、製造をバッカスの上位グレードなども手掛けている「飛鳥」ファクトリーで行うもので、その品質たるや本家と比べても全く遜色なく、ジェームス・タイラー氏本人がその出来栄えを見て、「Extreme!」と驚いたほどのレベルを誇ります。

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JAMES TYLER JAPAN THE BLACK CLASSIC

現在、ジャパンブランドからは、スタジオ・エリート・シリーズと、トラディショナルなストラトタイプのクラシック・シリーズが発売されています。
一応、本家よりは廉価なグレードという位置付けにはなっていますが、それでもハイエンドギターであることには変わりがなく、それ相応の価格になっていますね。

James Tyler Variaxとの関係は?

ちなみに、ジェームス・タイラーのギターをネットで検索すると、LINE6のJames Tyler Variaxというモデリングギターがヒットすることがあると思いますが、これはデザインをジェームス・タイラー氏が手掛けたギターで、米国製のものと韓国製のものとがあり、実売価格15万円ほどのものは韓国製となっています。
ジェームス・タイラーの名前が付いてはいますが、本家ジェームス・タイラーとは、コンセプトもコストも異なるギターですので、購入するときには注意が必要です。

独創的なオーダーシステム

さて、ジェームス・タイラーの特徴としては、先ほども書いたネック形状やコンター加工の他に、独特のヘッド形状が非常に目立ちますね。
これはタイラー氏の、ブランドのアイデンティティーを大切にしたいという思いの表れなんだそうです。
また、”マムヨ”とジェームス・タイラー氏が名付けた木材(一般名はジェルトン)を使用したり、オプションでホロウボディ加工も可能という、従来の制約にこだわらない独創的なオーダーシステムもジェームス・タイラーならではのものとなっています。

正直言って、値段はかなり高いギターです。
廉価版のジャパンでも、気軽に買える値段ではありません。
しかし、その品質の高さは折り紙付き。
プロのスタジオ・ミュージシャンを唸らせるクオリティが、ここにあります。

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