日本のギターブランドだって負けてないぞ!(アイバニーズ編:その1)

二大巨頭を追う日本のギターブランド

世界的に有名なギターブランドって、やっぱりアメリカのブランドばかりなんでしょうか?
確かに二大巨頭であるフェンダーやギブソン、それに続くと言われているポール・リード・スミスはアメリカの会社です。
でも、その他の国のギターブランドだって、ずっとコテンパンにやられてるだけではありません。
ちゃんとアメリカ以外にも有力なギターブランドは存在しますし、特に日本はアメリカに次いで有力ブランドが多い国なのです。
今回はその日本の有力ギターブランドについてのお話で、エフェクターブランドとしても有名なアイバニーズ(Ibanez)を取り上げてみたいと思います。

IBANEZ ( アイバニーズ ) / JEM7V7 WH
IBANEZ ( アイバニーズ ) / JEM7V7 WH

アイバニーズはメーカーではない

アイバニーズは、愛知県に本社を置く楽器の製造・販売会社の星野楽器が所有するブランドです。
ここでメーカーと書かずにブランドとしたのは、現在の星野楽器はエレキギターの製造工場を所有していないからです。
これはどういうことかと言うと、星野楽器自身はエレキギターの企画・開発・設計のみを行い、ギター製造は外部の会社に発注するスタイルを取っている、ということなのです。

ブランドの創設は戦前

星野楽器は創業が明治41年と大変歴史のある会社で、昭和初期にはスペインのギター製作家サルバドール・イバニェス(Salvador Ibañez)の製品を輸入したりしていました。
そして、イバニェス氏の廃業に伴いその商標を星野楽器が買い取り、昭和10年(1935年)に自社製アコースティックギターとして販売を始めたのがアイバニーズの歴史の始まりです。
なお、ブランド名に関しては、当初はイバニェス・サルバドール(Ibanez Salvador)という名称でしたが、その後Ibanezと改称し、長らく「イバニーズ」と読まれることが多かったようですね。
その後、1980年代末頃になって最終的に「アイバニーズ」を正式な呼称と定めていますが、少し年配の方は今でも「イバニーズ」と呼ぶ人が多いみたいですね。

ドラムのTAMAは同系列

ちなみにブランド設立時はギター製造を自社工場で行っていたので、間違いなくギターメーカーと言えるでしょう。
しかし、知名度の低さ故、自社ブランドではさっぱり売れず、今とは反対に他社ブランドのギター製造下請けが主な仕事だったようです。
第二次大戦時には空襲によって社屋・工場などの全てが焼失し、会社存亡の危機に立たされる時期もあったりしたのですが、ギターピックの輸出に活路を見出して何とかピンチを乗り越えます。
そして昭和37年(1962年)にはエレキギター、アンプの製造会社である多満製作所を設立。
この時期から、Ibanezの名前が徐々に世間に浸透していきます。
ちなみに多満製作所は、世界的に有名なドラムブランドであるTAMAの名前の由来にもなっていますね。
(TAMAブランドのドラムは、現在でも星野楽器の自社工場で生産されています。)

有名アーティストと契約

この後、多満製作所は星野楽器製造と名前を変えてドラム製造の方をメインにし、ギターの製造は富士弦楽器製造(現:フジゲン)などへ委託する形へとシフトしていきます。
日本国内では1970年代後半から、オフコースのギタリストである鈴木康博氏にARシリーズを提供して人気を博し、苦戦していたアメリカでの販売も、ジョージ・ベンソンの使用によって知名度をアップさせることに成功しました。
今のアイバニーズはヘヴィメタルのイメージが強いですが、このころはむしろジャズやニューミュージック系のアーティストに好んで使用されていたんですね。
1980年代になると現在の看板モデルであるRGを登場させ、ポール・ギルバートやスティーヴ・ヴァイなどとエンドースメント契約を行って、ハードロック・ヘヴィメタル界で大きな存在感を示すことになります。
現在のアイバニーズは、この頃のイメージが非常に強いですね。
アイバニーズのギターがメタル系の人たちに支持される最も大きな理由は、極薄と言われるネックにあります。
なぜ薄いネックが良いのかと言うと、速弾きがしやすいからです。
他にもジャンボフレットの採用など、細部で速弾きをしやすい工夫が随所に施されていて、ギターの方向性をヘヴィメタルに合わせてあるモデルが多いですね。

特に代表選手的存在であるスティーヴ・ヴァイは、アイバニーズの7弦ギターを使ってヘヴィメタ界を席巻し、世界初の量産7弦ギターである「ユニヴァース」の発売に大きく貢献するなどもしています。
また、エクストラロングスケールのギターを発売するなど、新製品の開発にも積極的で、保守的な傾向が強いエレキギター界において、最も先進的な取り組みをしているブランドの一つと言えるでしょう。

上位機種はフジゲン製

近年では高級機種を日本のフジゲンで製造し、準高級機種をインドネシア、その他のグレードをインドネシア・韓国・中国などの工場に外注しているようですね。
アイバニーズはエフェクターでも「チューブスクリーマー」というオーバードライブ系の定番商品を持っていて、スティーヴィー・レイ・ヴォーンが愛用したことでも知られています。

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次の回では、アイバニーズのラインナップについて、お話ししていきたいと思います!

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