エレキギターメーカー(ブランド)のよもやま話(G&L編)

フェンダー創始者が立ち上げたブランド

G&Lはフェンダーの創設者であるレオ・フェンダー氏が、フェンダー創設メンバーだったジョージ・フラートン氏と共に1979年に立ち上げたエレキギターブランドです。
社名のGとLは、ジョージのGとレオのLから取ったものらしいですね。

1965年にフェンダー社をCBSに売却したレオ氏は、しばらくの間フェンダー社の顧問として会社に籍を置きながら、新たな技術の研究を行っていましたが、CBS傘下のフェンダー社ではその研究成果が一向に製品に採用されなかったため、フェンダー社を離脱して自らCLFリサーチという会社を興します。

CLFリサーチは、これまたレオ氏が設立に関わったミュージックマンのギター/ベースの製造を行いますが、ビジネス上の問題からミュージックマンとは決別。
そしてCLFリサーチの設備を元にして、再出発したのがG&Lでした。
フェンダーやミュージックマンで数々のエポックメイキングな製品を生み出してきたレオ氏は、きっと会社経営者よりも一人の技術者でありたかったのでしょう。

G&Lにおいても彼のその姿勢は変わることなく、ベースのL-2000などの名機を生み出していきます。
その後、レオ・フェンダー氏は1991年に亡くなってしまうのですが、亡くなる当日に最後のプロトタイプを完成させるなど、最後の最後まで技術者であり続けた人でした。
彼のエレキギター界における貢献度は、計り知れないものがあり、彼がいなかったら今日のエレキギター界は全く違った状況になっていたでしょう。

代表モデルはベースのL-2000

G&Lの製品群の中で最も人気のあるモデルは、実はギターではなく先ほど挙げたベースのL-2000です。
L-2000はハムバッカーを2基搭載し、非常に幅広い音作りが可能で、フェンダーのプレシジョン・ベースやジャズ・ベース、ミュージックマンのスティングレイなどと共にエレキベースの定番モデルの一つとなっています。
G&L ( ジーアンドエル ) / L-2000 Blue Burst Maple

G&L ( ジーアンドエル ) / L-2000 Blue Burst Maple

エレキギターのラインナップ

LegacyとS-500

エレキギターは、基本的にストラトキャスターやテレキャスターを発展させたモデルが中心で、ルックス的にはトラディショナルなものが多いですが、G&L独自の機能がふんだんに盛り込まれています。
まず、ストラトキャスタータイプには、伝統的なスタイルのLegacyシリーズと、モダンなタイプのS-500の二種類が代表的で、Legacyシリーズはチューニングの狂いを抑えたデュアル・フルクラム・ビブラート(DFビブラート)というトレモロユニットと、PTBシステムと言うローカットとハイカットを別個に調整できる機能を搭載しています。
S-500は上記のDFビブラートとPTBシステムに加え、従来のストラトでは出来なかったフロント+リア、シングルコイル3基全てというピックアップセレクトを可能にし、さらにMFDという磁力を強化したピックアップを搭載して、パワフルかつ高音のヌケが良いサウンドを実現しています。
なお、出回っている数は少ないのですが、上述のレオ氏が最後に完成させたプロトタイプを製品化したComancheというモデル(スプリットコイルのピックアップを搭載しているのが特徴)も、ストラトタイプとしてラインナップに存在しています。
G&L ( ジーアンドエル ) / Japan Premium S-500 3Tone Sunburst

G&L ( ジーアンドエル ) / Japan Premium S-500 3Tone Sunburst

ASAT

テレキャスタータイプにはASATというネーミングが与えられていて、スタンダードなASAT ClassicにはMFDタイプのピックアップを搭載しています。
これにより、フェンダーのテレキャスターとは、一味違ったパワフルなサウンドを響かせてくれるギターに仕上がっています。
この他にもASATシリーズには、P-90タイプのMFDピックアップを搭載したASAT Specialや、スプリットコイルタイプのMFDピックアップのASAT Z-3、2ハムバッカー仕様のASAT Deluxeなども用意されています。
ASATシリーズには、サドルを横から締め付けることでユニットを一体化し、弦振動のロスを低減させたサドルロックブリッジが採用されているのが特徴です。
G&L ( ジーアンドエル ) / Tribute ASAT Classic Blonde

G&L ( ジーアンドエル ) / Tribute ASAT Classic Blonde

3つのグレード

G&Lのレギュラーラインは、生産国によって3つのグレードに分けられていて、アメリカで生産される最高級グレードのUSAシリーズを筆頭に、日本のフジゲンが生産を担当するプレミアム・シリーズ、インドネシア(韓国のコルト社の工場)で生産される廉価グレードのトリビュート・シリーズが存在しています。
価格的には、ざっくりとわけてUSAシリーズは20万円以上、プレミアム・シリーズが10~20万円、トリビュート・シリーズが10万円弱といったところでしょうか。

なお、G&Lのギターには、ネック反りの対策として、以前はバイカットネックという、ネックを縦に割って溝を掘り、その中にトラスロッドを仕込む独自の技術を採用していましたが、現在ではバイカットではなく非圧縮トラスロッド方式に変更されているようです。

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