FENDER Japan Exclusive シリーズについて

※この記事は2017年1月現在の状況を書いたものです。その後Japan Exclusiveシリーズは、MADE IN JAPANシリーズに移行しています。

フェンダー・ジャパンからJapan Exclusive シリーズへ

フェンダーの国産ブランドとして30年以上も親しまれてきたフェンダー・ジャパンが消滅したのが2015年のことでした。
元々、フェンダー・ジャパンは日本国内のコピーモデル対策などを目的として、神田商会・山野楽器・富士弦楽器製造(現:フジゲン)らがフェンダーと共に設立したブランドでした。

FENDER ( フェンダー ) / Classic 60s Stratocaster 3TS
FENDER ( フェンダー ) / Classic 60s Stratocaster 3TS

1985年にフェンダーがCBS傘下から外れた際には、アメリカの工場を失ってしまっていたため、現在のコロナ工場が建設されるまでの間はフェンダー・ジャパン社が全てのフェンダー製品を製造していた時期もありました。
その後、フジゲンがバブル崩壊のあおりを受けて撤退するなどして会社組織としてのフェンダー・ジャパンは消滅しますが、神田商会がフェンダーからライセンスを得て国内生産を継続し、ブランドを維持してきました。

しかし、2015年にフェンダーと神田商会とのライセンス契約が終了したため、フェンダー・ジャパンブランドは消滅。
それに代わって新たに登場したのが、フェンダー社が実質的な日本支社として立ち上げたフェンダーミュージック株式会社を介して日本国内で生産されるジャパン・エクスクルーシヴ(Japan Exclusive、以下JE)シリーズなのです。

Japan Exclusiveは日本国内限定

このシリーズの生産を行っているのは、フェンダー・ジャパン時代にも生産実績のあるダイナ楽器。
ライセンス生産からフェンダーが外部発注する正規品という風に名目上の変化があった訳ですが、フェンダー・ジャパン時代から定評のあった丁寧な作りは、JEシリーズになっても勿論健在です。
また、フェンダー・ジャパンは日本国内でのみ販売できる契約であったのですが、JEシリーズも同様に日本国内のみの流通に限定されています。
このため、海外でのJEシリーズの知名度は決して高くはないのですが、フェンダーの正規品でありつつ日本製の丁寧な作りのギターにはファンも多く、わざわざ日本に買いに来るプロのアーティストもいます。
特にMr.Bigのギタリストを務めたこともあるリッチー・コッツェンは、日本製フェンダーの愛好家として有名ですね。

安心のメイド・イン・ジャパン

JEシリーズの特徴としては、やはり品質の安定性がまず第一に挙げられるでしょう。
ギターというのはどうしても個体差が発生してしまうものであり、メキシコやアメリカで作られているフェンダー社のギターもそれなり個体差があると言われています。
これに対しJEシリーズは、組み込み精度が高く個体差が非常に小さな範囲にまとまっており、いわゆる「外れ」が少ないギターという定評があります。

ライバルはフェンダー・メキシコとスクワイア

価格帯としては、廉価ブランドであるスクワイアとフェンダー・メキシコを跨ぐような設定になっており、下位グレードがスクワイアの上位グレードと同等で、上位グレードがフェンダー・メキシコの上位グレードより少し安いくらいになっています。
製品ラインナップとしては、ストラトやテレキャスターを中心にフェンダー社の過去のモデルを再現したClassicシリーズを基本ラインに置いていますが、過去のモデルを忠実に再現することにこだわった同社のVintageシリーズとは異なり、日本人が扱いやすいネック形状を採用するなど、日本製らしいこだわりも加えられています。
また、JEシリーズのみのオリジナルモデルとして、ボディトップの形状を曲面のカーブド・トップにしたエアロダイン・ストラトキャスターもラインナップされています。

価格面で被っているスクワイアやフェンダー・メキシコとの比較ですが、下位グレードではスクワイアの方が人件費が安い分、使っている材料のグレードが高い傾向にあるようですが、上記にもあるように品質の安定性ではJEシリーズ方が優れていると言われています。
しかし、近年はスクワイアの品質もだいぶ安定してきていますので、品質面での優位性がそれほど大きいものではなくなりつつあるように個人的には思います。
見た目の点で言えば、ヘッドのロゴが「Squire」になるか「Fender」になるかというのは結構大きいかもですね。
上位グレードに関しては、フェンダー・メキシコと使っている材料のグレード差はあまりなく、品質面でも価格面でもJEの方が良いと言われることが多いようです。

しっかりした作りでブランドのネームバリューも高いフェンダー・JEシリーズ。
初心者でも手の届く価格帯でありながら、長く使えるギターです。
もちろん、上級者やプロの使用にも耐え得る品質があり、コストパフォーマンスの高いシリーズですね!

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