FENDER American Vintageシリーズについて(その1)

レギュラーラインの最上位グレード

フェンダーのAmerican Vintageシリーズは、ヴィンテージ市場で人気のモデルを復刻したもので、カスタムショップを除いたレギュラーラインの中では、最も上位グレードに相当するシリーズです。
フェンダー・ジャパンの誕生と時を同じくして1982年に生産がスタートし、長年”ヴィンスト”、”ヴィンテレ”などの愛称で親しまれてきましたが、この間、2012年には生産工程を全てリニューアルし、ネジの一本一本に至るまで再検証を行った結果、さらにヴィンテージの鳴りを突き詰めたギターに仕上がっています。

FENDER ( フェンダー ) / American Vintage '56 Stratocaster Aged White Blonde

2016年現在のAmerican Vintageシリーズは、ストラトキャスターとテレキャスター、ジャガー、ジャズマスターの4機種がラインナップされており、それぞれストラトは1956年・59年・65年モデルを、テレキャスターは1952年・58年・64年モデル、ジャガーとジャズマスターは1965年のモデルが復刻されています。
(ベースは、ジャズベースが1964年・74年モデル、プレシジョンベースが1958年・63年モデルとなっています。)

極上のヴィンテージ・サウンド

このシリーズの特徴は、やはり何と言ってもそのヴィンテージ・サウンドに尽きるでしょう。
使用されている木材は、厳選されたものを使用し、ネックとボディの相性もきちんと考慮されているらしく、ボディはもちろん指板までもが鳴り響くほどのクオリティ。
年代ごとの仕様を細部まで検証し、ピックガード周囲のカット角度にまでこだわった作りはもう圧巻の一言です。
ルックス的にもラッカー仕上げの極薄ぶりには、感嘆のため息さえ出てしまうでしょう。

間違いなくフェンダー好きなら一度は手にしてみたい逸品なのですが、お値段の方もやはり高級。
実売価格で25万~35万円ほどしていますので、購入するには少々気合も必要になってきますね。(笑)

それぞれのモデルの特徴を簡単にご紹介しますと・・・

American Vintageシリーズのラインナップ(1)

1.American Vintage ’56 Stratocaster

FENDER ( フェンダー ) / American Vintage '56 Stratocaster Black
FENDER ( フェンダー ) / American Vintage ’56 Stratocaster Black

1954年に誕生したストラトキャスターは、当初は丸みを帯びた厚いネックだったのですが、1957年にはVシェイプと言う三角形のネックに移行しています。
その直前のモデルとなる56年モデルは、その過渡期であることが分かるソフトVシェイプと呼ばれるネック形状をしており、その独特で握り心地の良い形状は、後の多くのギタリストから高い評価を得ています。
この年は、ボディ材も、アッシュからアルダーに変わった時期となります。(ただし、ブロンドカラーはアッシュのままで、本シリーズでもホワイトブロンドカラーはアッシュが使用されています。)
羽根型のストリング・ガイドやアルニコⅢ仕様のピックアップ、深めのコンター加工など、この時期のモデルを特徴を忠実に再現していますね。
なお、クラプトンが使用していた伝説のストラト”ブラッキー”は、この頃(56年~57年)のストラトのパーツを集めて作られたものです。

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2.American Vintage ’59 Stratocaster

FENDER ( フェンダー ) / American Vintage '59 Stratocaster 3-Color Sunburst
FENDER ( フェンダー ) / American Vintage ’59 Stratocaster 3-Color Sunburst

1959年モデルのストラトは、ネックがDシェイプというスリムな形状に変わり、ローズウッド指板が登場した節目のモデルに当たります。
また、この年は前半と後半で少し仕様が異なっており、前半モデルとして、指板がメイプルで、ピックガードが1plyと呼ばれる単層構造の8点止めタイプ、後半モデルはスラブボード(指板とネックの接着面がフラットになっている)のローズウッド指板で、ピックガードが3plyと呼ばれる3層構造の10点止めタイプの2種類がラインナップされています。
スラブボードは、ラウンドボード(指板とネックの接着面を、指板のRに沿った形状にする工法)を嫌がった製造現場の意見によって採用された工法なのですが、トラスロッドが指板に当たってしまい、結局その部分を削る加工が必要になったため、あまり生産性は向上しませんでした。
このため、1962年にはラウンドボードに変更されるのですが、結果としてスラブボードが採用された時期がごく短期間となり、ヴィンテージ・ファンからの人気を集めることになったのです。

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3.American Vintage ’65 Stratocaster

FENDER ( フェンダー ) / American Vintage '65 Stratocaster 3-Color Sunburst
FENDER ( フェンダー ) / American Vintage ’65 Stratocaster 3-Color Sunburst

1965年と言えば、創業者のレオ・フェンダー氏が経営から退き、CBSによって会社が買収された、フェンダーにとって大きな転換となった年です。
この年の後期からはCBSの利益優先の経営方針が強く反映されたモデルに変更される為、65年初期に生産されたモデルは、Pre-CBS最後のモデルという事になります。(ちなみにヴィンテージ市場では、CBS買収前のモデルであるPre-CBSと呼ばれるものが重宝され、CBS買収後のPost-CBSと呼ばれるものよりも圧倒的に高値で取引されています。)
スモールヘッドに、太い金文字・黒い縁取りのトランジションロゴ、やや厚みのあるCシェイプネック、小さめのコンターというこの頃の特徴をしっかりと再現していますが、特筆すべきはグレーボビンと呼ばれるピックアップです。
これは、ピックアップの台紙の色がグレーであることで付けられた名前ですが、低域から高域まで音の偏りがなくフラットでパワフルに鳴り、かつエフェクターのノリも良いピックアップとして高い評価を得ています。

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次回は、テレキャスター、ジャガー、ジャズマスターの仕様について書きますね!

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