FENDER MADE IN JAPAN HYBRIDシリーズについて

ヴィンテージとモダンを同居させた日本製フェンダー

フェンダー・ジャパン設立35周年に当たる2017年、日本製フェンダーのラインナップが一新され、旧フェンダー・ジャパンのラインナップを流れを受け継ぐ製品群として、9月にMADE IN JAPAN TRADITIONALが発表されました。
これは、従来から生産されていた日本製フェンダーを、米国から派遣されたシニア・マスタービルダーであるクリス・フレミング氏の監修のもと、木材やパーツの選定や製造工程にいたるまでを徹底的に見直し、更なるクオリティアップを目指したものでした。
つまり、MADE IN JAPAN TRADITIONALは、基本的に「これまで」の日本製フェンダーを受け継ぐものとして再構築されたものということになります。
しかし、今回のMADE IN JAPANシリーズは、単に過去の製品を受け継ぐだけではありません。
11月に、「これまで」に「これから」の要素を組み合わせたシリーズとして、ヴィンテージなルックスを持ちながらモダンなプレイアビリティを追求したMADE IN JAPAN HYBRIDが新たにリリースされたのです。

この記事を書いている2017年12月時点では、MADE IN JAPAN HYBRIDのギターとしてストラトキャスターが3モデル、テレキャスターが2モデルリリースされており、全モデル共通でフラットな指板R(250mmR)、サテンフィニッシュネックにミディアムジャンボフレットが採用されています。
以下では、モデルごとの概要をまとめておきますね。

MADE IN JAPAN HYBRIDのラインナップ

・MADE IN JAPAN HYBRID 50S STRATOCASTER

FENDER ( フェンダー ) / MIJ Hybrid '50s Stratocaster Maple Tobacco Burst
FENDER ( フェンダー ) / MIJ Hybrid ’50s Stratocaster Maple Tobacco Burst

50年代のルックスを持つモデルで、アルダーボディ、1ピース(ネックと指板が一つのピース)のメイプルネック(21フレット)が採用されています。
ヘッドのロゴはストラト発売の1954年から1964年まで使われていたスパゲティロゴで、ペグがクルーソンタイプ、鉄板を曲げただけのベントサドル、8点止めの1プライピックガード、ピックアップもUSA製のヴィンテージタイプが搭載されるなど、とにかくルックスやサウンドはヴィンテージを強く意識した構成になっています。
それと同時に、トレモロユニットは2点止め、ペグにはロッキングチューナが採用されていて、構造的には非常にモダン。
対となるMADE IN TRADITIONALの50S STRATOCASTERにはボディ材としてバスウッドが採用されていることからみても、全体的にこちらの方が高級仕様と言えるでしょうね。

・MADE IN JAPAN HYBRID 60S STRATOCASTER

FENDER ( フェンダー ) / MIJ Hybrid '60s Stratocaster Rosewood Black
FENDER ( フェンダー ) / MIJ Hybrid ’60s Stratocaster Rosewood Black

実は、MADE IN JAPAN HYBRIDのストラトは3モデルとも大きな仕様の違いが無かったりします。
上記の50Sとこの60Sとのスペック上での違いは、指板がローズウッドになっているのと、ピックガードが11点止めの3プライになっていることのみです。
ピックガードはサウンドにはほぼ影響しないでしょうから、実質的には指板がローズウッドに変わっただけとも言えます。
要するにメイプル指板が欲しい場合は50Sか下記の68のどちらか、ローズウッド指板ならこの60Sというチョイスになりますね。
また、カラーのバリエーションが11色と多い(50Sと68は5色)ので、色にもこだわりたい方は60Sがおすすめです。

・MADE IN JAPAN HYBRID 68 STRATOCASTER

FENDER ( フェンダー ) / MIJ Hybrid '68 Stratocaster Maple Arctic White
FENDER ( フェンダー ) / MIJ Hybrid ’68 Stratocaster Maple Arctic White

この68年モデルは、アルダーボディにメイプルのネックが採用されていて一見木材の構成的には50Sと同じように見えますが、実は指板が1ピースではなく貼りメイプルになっています。
オリジナルの1968年モデルの時代は、ストラトキャスターの指板は基本的にローズウッドが採用されていたのですが、オプションで貼りメイプルが選択できるようになっていました。
ですが、あくまでもオプション扱いであったため、貼りメイプルのストラトは個体数がごく限られたものでした。
数が少ないので元々レア度が高かったのですが、そこに加えて、かのジミヘンがこの時期の貼りメイプルストラトを使用していたことからプレミアがつき、今では当時のものは中古市場で非常に高額で取引されていたりします。
話が少しそれましたが、このHYBRID 68モデルは、指板以外にも、ペグ(チューナー)が非ロック式の”F”刻印入りロトマチックタイプになっている点、ナット幅が約40mmと狭くなっている点が50Sとの大きな違いとして挙げられます。
特に非ロックタイプのペグは、モダンなプレイアビリティを掲げるHYBRIDの中にあって敢えて採用されており、かなりのこだわりが感じられます。
ルックス面では11点止め3plyのピックガード、1968年以降のモデルであることがわかるモダンロゴなど、ちゃんと細かい点までこだわって作られていますね。

・MADE IN JAPAN HYBRID 50S TELECASTER

FENDER ( フェンダー ) / MIJ Hybrid 50s Telecaster Maple Off White Blonde
FENDER ( フェンダー ) / MIJ Hybrid 50s Telecaster Maple Off White Blonde

1950年代のテレキャスター初期モデルのルックスを持つギター。
アッシュボディにメイプルネック、メイプル指板という木材構成で、ボディにバスウッドが使用されているMADE IN JAPAN TRADITIONALの50Sモデルよりもオリジナルに忠実な仕様。
5点止めの1plyブラックピックガードを装着し、ストリングガイドにボタン型を使用するなど、50年代前半のルックスを再現することにもしっかりとしたこだわりが感じられますね。
ピックアップには58年モデルのピックアップをベースにしたヴィンテージタイプのものが採用され、フロント+リアのミックスポジションでは直列接続と並列接続を選択できるようになっているのがサウンド面での大きな特徴。
非常にヴィンテージなルックスを持ちながらもロック式チューナーが採用されており、モダンさも同居するHYBRIDらしいギターと言えるでしょう。

・MADE IN JAPAN HYBRID 60S TELECASTER

FENDER ( フェンダー ) / MIJ Hybrid '60s Telecaster Rosewood Candy Apple Red
FENDER ( フェンダー ) / MIJ Hybrid ’60s Telecaster Rosewood Candy Apple Red

MADE IN JAPAN TRADITINALの60S TELECASTERは、バインディング装飾が施されているカスタムタイプでしたが、HYBRIDではバンディングのない通常タイプのモデルになっています。
ボディ:アルダー、メイプルネック+ローズウッド指板という構成で、これはもちろん60年代の仕様と同様。
ピックアップは50Sと同じものが採用されており、ミックスポジションで直列・並列を選択できるようになっているのも同じになっています。
ロッキングチューナーが採用されている点も同じですので、50Sとはボディ材と指板材、それに3plyのピックガードやカモメ型のストリングガイドなどの仕様が異なるということになりますね。
カラーバリエーションとしては50Sの5色に対してこちらは10色と豊富で、選べる楽しさがありますね。


以上が、2017年時点におけるMADE IN JAPAN HYBRIDのラインナップとなります。
いずれもHYBRIDの名にふさわしいヴィンテージなルックスとモダンなプレイアビリティが同居した、意欲的なラインナップになっています。
今の段階ではバリエーションがまだ少なめですが、これで日本製フェンダーの「これから」の方向性が示されたわけでもあるので、今後の展開が非常に楽しみですね。

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