FENDER MADE IN JAPAN TRADITIONALシリーズについて(その3)

今回は、フェンダー・ジャパン設立35周年を記念してリリースされたMADE IN JAPAN TRADITIONALについて、第三回目の記事となります。
前回までにストラトキャスターとテレキャスターの概要をまとめてきましたが、ここでは残りのムスタング、ジャガー、ジャズマスターについてまとめてみたいと思います。

ムスタング

ムスタングは1964年に発売されたスチューデントモデルで、アメリカ本国では1982年に生産が一旦終了(2016年からオフセットシリーズの一モデルとして、メキシコ工場で生産されたものが再発売されています。)していますが、日本では小ぶりなボディにショートスケールというサイズが小柄な日本人向きという事で人気が高く、1986年からフェンダー・ジャパンによって生産が継続されてきました。
MADE IN JAPAN TRADITIONALでは、60年代モデルと70年代モデル(通常ヘッドとマッチングヘッドの二種類)がラインナップされています。

・MADE IN JAPAN TRADITIONAL 60S MUSTANG

FENDER ( フェンダー ) / MIJ Traditional '60s Mustang Rose Surf Green
FENDER ( フェンダー ) / MIJ Traditional ’60s Mustang Rose Surf Green

旧フェンダー・ジャパンのMG65、 Japan Exclusiveシリーズ(以下、JEシリーズ)のClassic 60s Mustangの後継モデル。
旧モデルとの最も大きな違いはボディ材で、以前はポプラが使用されていたのに対し、本シリーズではアルダーに変更されています。
ムスタングが発売された当初(1967年ごろまで)はボディ材にポプラが使用される事が多かったので、この点に関してはどちらかというとむしろ1968年以降の仕様に近いと言えるかも知れませんね。
とはいえ、パテントナンバー入りデカール、“F”刻印入りエイジドボタン付きストリングポスト、USノブ、USピックガード、グレイファイバーボトム・アルニコマグネット・ポールピース、トレモロベースプレート、そして特徴的な形状のトレモロアームなど、ボディ材以外は65年仕様にしっかりとこだわって作られています。
なお、ネック材はメイプルで、指板にはローズウッドが使用されています。

・MADE IN JAPAN TRADITIONAL 70S MUSTANG

FENDER ( フェンダー ) / MIJ Traditional '70s Mustang Rose Flamingo Pink
FENDER ( フェンダー ) / MIJ Traditional ’70s Mustang Rose Flamingo Pink

こちらは、旧フェンダー・ジャパンMG69、JEシリーズClassic 70s Mustangを受け継ぐモデル。
基本的には1969年以降の仕様を再現しているモデルなのですが、ボディ材:バスウッド、ネック:メイプル、指板:ローズウッドという構成になっています。
1969年のオリジナルモデルのボディ材はアルダーでしたので、この点はオリジナル仕様とは異なりますね。(MG69やClassic 70s Mustangもバスウッド仕様でした。)
個人的には当時の仕様を再現するのなら、60Sにアルダーを使用するのではなく、70Sに使えばいいのになぁとか思うのですが・・・(汗)
他に、ボディにコンター加工が施されている点も、60年代モデルとの相違点になります。
ヘッドとボディを同色にしたマッチングヘッドのMADE IN JAPAN TRADITIONAL 70S MUSTANG MATCHING HEADもラインナップされています。

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ジャガー

ジャガーは、1962年に当時のフェンダーにおける最高級機種としてリリースされ、左右非対称のボディ形状とエッジが立った鋭いトーンを特徴としたエレキギターです。
しかし、ストラトやテレキャスターに比べてサステインが伸びにくかったり、細めの弦を使うとブリッジサドルから弦が落ちやすいなどの欠点があった為に売り上げが伸びず、1975年に製造が中止されてしまいます。
その後、1986年にフェンダー・ジャパンによって再生産が行われ、その流れを現在に受け継ぐのがMADE IN JAPAN TRADITIONALということになり、2017年現在では60年代モデルの一機種のみラインナップされています。
なお、アメリカ本国ではニルヴァーナのカート・コバーンが使用したことなどが起爆剤となって需要が高まり、2000年からUSA製も生産されるようになっています。

・MADE IN JAPAN TRADITIONAL 60S JAGUAR

Fender / Made in Japan Traditional 60s Jaguar Rosewood Fingerboard 3-Color Sunburst
Fender / Made in Japan Traditional 60s Jaguar 3-Color Sunburst

旧フェンダー・ジャパンJG66、JEシリーズClassic 60s Jaguarの後継モデル。
アルダーボディ、メイプルネック、ローズウッド指板はオリジナルと同様で、基本的に旧フェンジャパJG66から大きな変更点はありません。
ショートスケールの22フレット仕様で、オリジナルモデルにあったミュート機構(これがまた不評でした)は廃止されています。

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ジャズマスター

ジャズマスターは、1958年にリリースされたエレキギターで、当時フェンダーが不得意だったジャズ分野への進出を目論んだ意欲的なギターとして登場しました。
見た目は後に発売されたジャガーと似ていますが、ジャガーがシャープなサウンド特性を持つのとは反対に、ジャズマスターは甘く太いトーンを特徴としています。
ただ、肝心のジャズ分野への進出に関しては、ギブソンの牙城を崩すには至らず、1980年ごろには一旦生産が中止されてしまいます。
その後、ジャガーやムスタングと同様に1986年からフェンダー・ジャパンによってリイシューモデルが発売され、それがMADE IN JAPAN TRADITIONALへと受け継がれ、2017年現在では60年代モデルが一機種生産されています。
また、USA製ジャズマスターに関しては、1999年より生産が再開されています。

・MADE IN JAPAN TRADITIONAL 60S JAZZMASTER

FENDER ( フェンダー ) / MIJ Traditional 60s Jazzmaster Rosewood Blue Flower
FENDER ( フェンダー ) / MIJ Traditional 60s Jazzmaster Rosewood Blue Flower

旧フェンダー・ジャパンJM66、JEシリーズClassic 60s Jazzmasterに相当するモデルです。
オリジナルと同様のアルダーボディ、メイプルネック、ローズウッド指板という構成で、JM66と比較しても大きな変更は行われていません。
ジャガーと同様に弦落ちしやすい欠点もそのまま受け継がれていますが、オリジナルと構造的にあまり変わらないので、ジャズマスターらしさというのもそのまま受け継がれているとも言えますね。
レギュラースケールで21フレットという点も、オリジナル仕様のままですね。
なお、このジャズマスターには通常カラーに加え、ピンク・ペイズリーとブルー・フラワーのサイケデリックなカラーもラインナップされています。

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以上、2017年現在におけるフェンダーのMADE IN JAPAN TRADITIONALについてまとめてみました。
全体としては旧フェンダー・ジャパンの仕様を受け継いでいますが、一部モデルのボディ材が変更されるなどの若干の相違はあるようですね。
今のところ、原則的には日本製フェンダーは日本国内のみでの流通に限定されていますが、品質が良いことで海外での評価が高く、今回MADE IN JAPANシリーズ(TRADITIONALとHYBRID)を立ち上げたことで、いずれは世界販売も視野に入れているのではないかという話もあるようですね。
MADE IN JAPANのフェンダーを、海外の有名アーティスト達がこぞって使うようになる日も近い!?

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