FENDER MADE IN JAPAN TRADITIONALシリーズについて(その1)

フェンダー・ジャパン35周年を記念した新シリーズ

2017年は、フェンダー社がフジゲン、神田商会、山野楽器らと共にフェンダー・ジャパンを設立してから35周年に当たる年です。
そしてこれを記念して2017年9月、フェンダーから「MADE IN JAPAN TRADITIONAL」と銘打った新シリーズがリリースされています。
ということで今回は、このMADE IN JAPAN TRADITIONALについて、掘り下げてみたいと思いますね。

FENDER ( フェンダー ) / MIJ Traditional 60s Stratocaster Gold Hardware Rose 3CSB

MADE IN JAPANシリーズ

1982年に設立されたフェンダー・ジャパンは、当初は富士弦楽器製造(現:フジゲン)によって生産が行われていました。
しかし、そのフジゲンがバブル崩壊のあおりを受けて1997年にフェンダー・ジャパンから撤退。
この時点で会社組織としてのフェンダー・ジャパンは消滅しますが、神田商会がフェンダー社とライセンス契約を取り交わして、神田商会傘下のブランドとして生き残ることになります。
その後はトーカイや寺田楽器、アトランシアなどに部品製造を外部委託し、神田商会の子会社であるダイナ楽器で組み立てを行う形でギターの生産を行っていましたが、2008年ごろからは全ての生産工程をダイナ楽器で行うようになります。
2015年には、フェンダーと神田商会との契約が終了したことで「フェンダー・ジャパン」というブランドがなくなり、一時は日本製フェンダーが完全消滅するのではと危惧されたこともありましたが、フェンダー内の日本限定シリーズであるJapan Exclusiveシリーズ(以下、JEシリーズ)として生産を継続(生産は引き続きダイナ楽器が担当)し、さらにMADE IN JAPANシリーズへと進化して現在に至っています。

新たにリリースされたMADE IN JAPAN TRADITIONALは、フェンダーの50年代から70年代モデルを対象に、従来のフェンダー・ジャパンの技術を、米国から派遣されたシニア・マスタービルダーであるクリス・フレミング氏の監修のもと、木材やパーツの選定や製造工程にいたるまでをさらにブラッシュアップし、一層の品質向上を図った渾身の新シリーズとなっています。
価格帯で言えばMADE IN JAPAN TRADITIONALは、メキシコ製ClassicシリーズとスクワイヤーのClassic Vibeシリーズの間を埋めるような位置付けになっており、コンセプト的に少しあいまいな感じがあったJEシリーズよりも、旧フェンダー・ジャパンの立ち位置を明確に復活させたようなイメージと言えますね。
以下では、本シリーズのモデルごとの概要をまとめていきますね。

ストラトキャスター

フェンダーの看板モデルであるストラトは、大きく分けて50年代仕様、60年代仕様、70年代仕様の年代別モデルに加え、1958年モデルをベースにしたものと1968年モデルをベースにしたものがあり、計五モデルを展開しています。
それぞれの概要を以下に書きますと、

・MADE IN JAPAN TRADITIONAL 50S STRATOCASTER

Fender / Made in Japan Traditional 50s Stratocaster Maple Fingerboard 2-Color Sunburst
Fender / Made in Japan Traditional 50s Stratocaster 2-Color Sunburst

50年代の仕様をベースにしたモデル。
旧フェンダー・ジャパンST57及びJEシリーズ Classic 50s Stratocasterに相当するモデルで、バスウッド製ボディに1ピースのメイプルネックなどの基本仕様は旧モデルを踏襲しています。

・MADE IN JAPAN TRADITIONAL 58 STRATOCASTER

FENDER ( フェンダー ) / MIJ Traditional '58 Stratocaster Maple Black
FENDER ( フェンダー ) / MIJ Traditional ’58 Stratocaster Maple Black

こちらは58年モデルをベースにしたモデルで、旧フェンダー・ジャパンのST58、JEシリーズのClassic 58 Stratocasterに相当するモデルです。
50Sとの最も大きな違いはボディ材にアルダーが使用されている点で、その分価格的にも少し高くなっています。
この記事を書いている時点で、58年モデルの特徴とも言える3トーンのサンバーストカラーがラインナップされていないのは謎。

・MADE IN JAPAN TRADITIONAL 60S STRATOCASTER

FENDER ( フェンダー ) / MIJ Traditional 60s Stratocaster Gold Hardware Rose USBlonde
FENDER ( フェンダー ) / MIJ Traditional 60s Stratocaster Gold Hardware Rose USBlonde

旧フェンダー・ジャパンST62、JEシリーズClassic 60s Stratocasterの後継モデルで、ST62がフェンダー・ジャパンの中でも特に人気の高いモデルであったことから、恐らくこのモデルもMADE IN JAPAN TRADITIONALの基幹モデルとなっていくものと思われます。
50Sと基本的な仕様は同じでバスウッド製ボディにメイプルネックという構成になっていますが、指板にローズウッドが採用されている点がこのモデルの特徴です。
カラーバリエーションが豊富に用意されており、Pink PaisleyやBlue Flowerといったカラフルなものまでラインナップされていて、好みの色が見つかりやすいのもウレシイところですね。
また、高級仕様となるゴールドパーツモデルもリリースされており、こちらはボディ材にアルダーが採用され、かなり気合いが入った本格仕様となっています。

・MADE IN JAPAN TRADITIONAL 68S STRATOCASTER LEFT-HAND

なぜかレフティ用のみしか販売されていないレア度の高いモデル。
バスウッド製ボディにメイプルネック、貼りメイプル指板という構成になっています。
正確に言えば、右用はMADE IN JAPAN HYBRIDでリリースされているのですが、ボディ材(アルダー)や指板R(250mmR)、トレモロユニット(2点止め)、フレットサイズ(ミディアムジャンボ)など、相違点も多いので全く別のギターといった方が良いかも知れませんね。
(このモデルには指板Rが184㎜R、6点止めのトレモロユニット、ヴィンテージタイプの細めのフレットが採用されています。)
ナット幅が40mmと狭くなっていたり、ヘッドのロゴが「Fender」のみの記載になっていたりして、MADE IN JAPAN TRADITIONALの中では異彩を放つモデルと言えるでしょう。

・MADE IN JAPAN TRADITIONAL 70S STRATOCASTER

Fender / Made in Japan Traditional 70s Stratocaster Rosewood Fingerboard Surf Green
Fender / Made in Japan Traditional 70s Stratocaster Surf Green

旧フェンダー・ジャパンST72、JE Classic 70s Stratocasterに相当するモデル。
見た目の特徴としては、大きなラージヘッドが目を引きます。
使用されている木材などは60Sと同じですが、ネックプレートが3点止めになっており、マイクロティルトと呼ばれるネックの角度を調整できる機能が搭載されています。
さらに、指板がメイプルとローズウッドの両方が用意されており、好みに応じて選べるようにもなっています。
また、ボディ材にアッシュを採用し71年モデルのナチュラルカラーを再現した、旧フェンダー・ジャパンST71、JE Classic 70s Stratocaster Ash Naturalに相当するモデルもリリースされています。


以上が、2017年現在でリリースされているMADE IN JAPAN TRADITIONALにおけるストラトキャスターとなります。
もちろん、ストラト以外にもテレキャスター、ムスタング、ジャズマスター、ジャガーもラインナップされていますが、そちらの紹介は次回以降に続きます!

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