完全プロ仕様のハイエンドギターブランド(キャパリソン編)

シャーベル/ジャクソンの事業を受け継ぐ形でスタート

キャパリソンは、1995年にシャーベル/ジャクソンの販売代理店であった共和商会が、デザイナーの菅野到氏と設立したブランドです。
1995年は、共和商会がシャーベル/ジャクソンの関連業務から撤退した時期に当たり、キャパリソンはいわばそれに代わるブランドとして誕生したのです。
菅野氏は、シャーベル/ジャクソンの日本国内モデルのデザインを担当していた人であった事から見ても、キャパリソンのギターがシャーベル/ジャクソンを強く意識したものであることが伺えますね。

Caparison Horus FX-AM Natural エレキギター

デザインは東京オフィス

2011年には、親会社である共和商会が倒産してしまいますが、当時のイギリス販売代理店が設立した会社に買収される形で難局を乗り切ることに成功しています。
現在は、本社こそイギリスに籍をおいていますが、東京のオフィスで全てのモデルのデザインを行っています。
気になるギター本体の製造はというと、キャパリソンから公式の発表はなされていないので確定情報ではありませんが、どうやら名古屋市の加藤楽器製作所で行われているようですね。
ちなみに菅野氏は、過去のインタビューでブランド立ち上げ当初の2年程度は2つの工場で生産していたと語っており、これが加藤楽器製作所と、モーリスのOEM生産で有名な飯田楽器製作所だと言われています。

ところで全くの余談ですが、加藤楽器製作所と飯田楽器製作所は非常に密接な関係にあるようで、工場の建屋も共有していたりするんですね。
近年の飯田楽器は、”Peerless”(ピアレス)というウクレレを主力にしたオリジナルブランドを展開していて、製品の中にはアースシェイカーの西田昌史氏のシグネチャーモデルも存在していますね。
さらに言うと、Peerless Martin Taylor signature modelという何やらスゴイ名前が付いたギターも作っているのですが、これは名前の通りにジャズギタリストのマーティン・テイラー氏のシグネチャーモデル。
決して某ギターメーカーの名前を2個もパクった訳ではありません!(狙ってる気はするけど(笑))

プロの厳しい要求に応えるハイエンドギター

・・・話をキャパリソンに戻しましょう。
キャパリソンは、シャーベル/ジャクソンのOEM生産で培ったノウハウをさらに昇華させ、ヘッド角度、ヘッド形状、ペグレイアウト、ネックシェイプ、ネック仕込み角、ボディ、塗装とあらゆる面にオリジナルの技術を盛り込み、非常に高品質なギターを生産しています。
そのクオリティは、完全プロ仕様と呼べるもので、音に関する妥協は一切ありません。
それはピックアップを自社で開発していることを見ても明らかですね。(一部EMG搭載モデルもあります。)
このため、月産本数が非常に少なく、前述した菅野氏のインタビュー(2013年時のもの)では30本程度とも語っています。
その内約6割は海外向け、残りの約4割は国内向けとのことなので、なかなかのレアもの。
当然価格もそれなりにしますので、初心者がおいそれと買えるようなものではないのですが、品質に関しては折り紙付きであり、プロの厳しい要求に完璧に応えられるレベルに仕上がっています。

主な製品ラインナップとしては、2016年現在で以下のようになっています。

キャパリソンのラインナップ

1.Angelus Series

Caparison / ANGELUS22 Red Sunburst
Caparison / ANGELUS22 Red Sunburst

ポール・リード・スミスライクな外観を持つギターですが、上記のようなキャパリソン独自の技術をふんだんに盛り込んでいます。
キャパリソンの主力モデルの一つで、セットネック方式を採用しています。


2.Dellinger Series

Caparison Dellinger Prominence Trans. Spectrum Blue
Caparison Dellinger Prominence Trans. Spectrum Blue

Angelusと並ぶもう一つの主力モデル。
ディンキータイプのギターで、シャーベル/ジャクソンの系譜を持つキャパリソンにとっては、このタイプのギターはお家芸とも言えますね。
HR/HM系のギタリストにっては、まさに垂涎の的。
ボルトオンネック方式を採用。


3.Horus Series

Caparison Horus FX-AM Charcoal Black Matt エレキギター
Caparison Horus FX-AM Charcoal Black Matt エレキギター

キャパリソンが最初に製品化したのが、このHorus Seriesになります。
第一号モデルに27フレット仕様のギターを持ってくるなんて、当時のキャパリソンがいかに攻めの姿勢だったのかがわかりますね。
ミディアムスケールで、ボルトオンネック方式。


4.TAT Series

Caparison TAT-Special FM Natural Mattt
Caparison TAT-Special FM Natural Mattt

TATとは、”Through And Through”の略称で、その名の通りにスルーネック方式が採用されています。
つまり、ソロイストタイプのギターという事になりますね。
通常、ギターはボディに対してネックに角度をつけるように設定しますが、このTATモデルはボディトップを湾曲させることで角度をつけています。
この構造により、ネックがプレイヤーから近く感じられ、ハイポジションのプレイアビリティが向上しています。


他にも、スルーネックのフライングVタイプのOrbit、ACE氏(元聖飢魔Ⅱのエース清水氏)のシグネチャーモデルである”素戔鳴 Susanoh”、8弦ギターのBrockenなど個性的なギターがラインナップされています。

ジャクソンのギターがハイミッドが強い特性を持つのに対し、キャパリソンはローミッドに重点を置いているのが特徴です。
このサウンドキャラクターが、ダウンチューニングで演奏する近年のメタルのスタイルにハマったことで、HR/HM系のギタリストに広く受け入れられるようになりました。
生産本数が少なく、人気モデルともなると予約の順番待ちとかで手に入れるのに時間がかかったりするのですが、それだけの価値は十分にあるギター。
特にメタル系ギタリストなら、是非手に入れたいブランドですね!

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