ギタリストなら知っておきたい定番ギターアンプメーカー(ヴォックス(VOX)編)

エレキギターメーカーの有名どころはアメリカの企業が多いのですが、アンプになるとアメリカ以外にヨーロッパのメーカーも有力であり、特にイギリスには大手ブランドが多くなっています。
マーシャルを筆頭に、オレンジやブラックスター、レイニーなどもイギリスの会社。
そして今回ご紹介するVOXも、イギリスのブランドです。

VOXを象徴するAC30

VOXは、当初はジェニングス・ミュージカル・インストゥルメンツ(JMI)という会社が所有するブランドであり、1957年にディック・デニーという技術者がJMIに入社したことで、VOXブランドのアンプ製造がスタートします。
1958年に、第一号機である真空管アンプAC15を発売。
AC15はヒット商品となりますが、15Wという出力ではその頃急速に普及し始めたロックンロールで使用するには、非力感が否めませんでした。
そこで1959年にVOXがAC15をベースに生み出したのが、後に伝説的名機となるAC30でした。

VOX ( ヴォックス ) / AC30C2

VOX ( ヴォックス ) / AC30C2

ビートルズが愛用したアンプ

このAC30を使用した代表的アーティストが、あのザ・ビートルズ。
彼らの人気の陰には、常にVOXのアンプがありました。
ビートルズの爆発的人気と共に、売り上げが急伸したVOXアンプでしたが、ほどなくしてその人気に陰りが出始めます。
当時の主力商品であったAC30は、クリーントーンの美しさに素晴らしいものがありましたが、やや歪ませにくいという側面もありました。
時代の流れは、ギターの音を強く歪ませる方向になっていたので、強烈な歪みサウンドを武器にしたマーシャルなどに人気が集まり、AC30は徐々にロックシーンから取り残されていったのです。

現在はKORG傘下

その後、JMIの創業者であるトム・ジェニングス氏が会社経営から離脱するなどのゴタゴタをきっかけに、VOXブランドは何度も売却される運命を辿ります。
1974年にはCBSアービター社(CBSアービターは、元々エフェクターのFUZZ FACE開発したアービター社が、これまた紆余曲折を経て米放送大手のCBSに買収されて出来た会社です。)の手に渡り、1978年にマーシャルの販売代理店を務めていたローズ・モーリス社に、さらに1992年になって日本のKORG社がブランドを所有し、そのまま現在に至っています。
90年代には、ビートルズの人気が再び盛り上がりを見せたことで、VOXのアンプも往時のブランド力を取り戻し、近年では有力アンプブランドしての地位を確固たるものにしていますね。

ブライアン・メイはAC30一筋

もう一人、AC30の使用アーティストとして有名なのが、クイーンのギタリストのブライアン・メイ。
彼のギターサウンドも、VOXアンプなしでは語ることが出来ません。
というか、彼はほぼAC30しか使用しません。(笑)
AC30をフルアップ設定にした歪みサウンドは、クイーンのサウンドそのものと言ってもいいでしょう。

トラディショナルで先進的なブランド

近年のVOXは、代表機種であるAC15/AC30に様々な仕様変更を加えた豊富な製品ラインナップを形成しており、もはや懐古趣味的なブランドではありません。
ルックスこそトラディショナルな雰囲気を保っていますが、中身は確実に進歩しているのです。
AC30だけを見ても、スタンダードな仕様のCustomシリーズや、ヘッドアンプタイプのCustom Head、プリント基板を使用しない高級仕様のHand-Wiredシリーズ、プリアンプ部にトランジスタ回路を使用した廉価版のVRシリーズなどがラインナップされています。
それ以外にも、真空管アンプの音と最新のデジタル技術を組み合わせたValvetronixシリーズや、超小型のヘッドフォンアンプであるamPlugシリーズ、廉価でありながら伝統のVOXサウンドを再現する小型アンプのPathfinderシリーズなど、沢山の人気商品をリリースしていて、かなり元気なブランドに生まれ変わっていますよ!

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