ギタリストなら知っておきたい定番ギターアンプメーカー(ローランド編)

ローランドと言えば、シンセサイザーなどの電子楽器のイメージが強い方が多いんじゃないでしょうか。
でも実はギターアンプの世界でも、定番メーカーの一つとして数えられます。

エース電子からローランドへ

ローランドは、1972年に梯(かけはし)郁太郎氏によって大阪で産声を上げた会社です。
創業者の梯氏は、現在(2016年)も存命中の方なのですが(2017年4月1日にご逝去されました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。)、独学で腕時計の構造を学んで、なんと16歳で時計店を開業した経歴を持ち、その後結核を患って長期入院しますが、入院中にもかかわらずテレビを自作したりと、技術者としても経営者としても、優秀でバイタリティにあふれる人です。
そしてその梯氏が病を克服して30歳の時(1960年)に立ち上げたのが、電子楽器の製造メーカーであるエース電子工業。
エース電子工業が製造した電子オルガン「SX-601」は、ナショナル(現:パナソニック)ブランドのテクニトーンの初代機種として販売されるなど、順調に成長路線を歩んでいましたが、大株主であった阪田商会が住友化学に買収されたことで転機が訪れます。
どうやら梯氏は住友側と基本的に反りが合わなかったようで、嫌気がさした梯氏がエース電子を退職し、直後にローランドを立ち上げることになります。

名機JC-120の誕生

住友化学とケンカ別れのような形で創業したローランドでしたが、梯氏の辣腕ぶりもあって業績は順調に伸びていきます。
そして1975年、「Jazz Chorus(ジャズコーラス)」の名で名機JC-120が誕生。
JC-120は現在でも定番中の定番アンプとして人気が高く、日本国内ではJC-120を置いてないスタジオなんてまず無いだろうという程の普及率を誇ります。
他の定番アンプである、マーシャルのJCM2000やフェンダーのツインリヴァーブは真空管アンプですが、JC-120はソリッドステート(トランジスタ)タイプの定番ですね。
真空管アンプはサウンドに暖かみがあるのが特徴で、ソリッドステートアンプが真空管に及ばないと言われる一因もここにあるのですが、見方を変えればサウンドの透明感ではJC-120の方が上だとも言う事が出来ます。
1975年と言えば、マーシャルがアンプを作り始めて13年、フェンダーに至っては既に30年近い歴史を持っていたのに対し、当時のローランドは、ギターアンプメーカーとしての実績などまるで無かったことを考えると、まさに神がかり的なアンプと言えるでしょう。

ROLAND ( ローランド ) / JC-120

ROLAND ( ローランド ) / JC-120

メンテナンス面での優位性

また、JC-120はソリッドステートであることから、真空管アンプよりもパーツの寿命が長く、作りも非常に堅牢であることから、メンテナンス面で圧倒的な優位性を持ちます。
ギタリストだけでなく、スタジオを管理する側にも、優しいアンプですね。

コーラス機能はエフェクターとしても発売

さらに、クリーントーンの美しさに加えて、付属機能であるコーラスがこれまた秀逸。
JC-120のコーラスは、それだけを独立させたエフェクターとしても発売され(BOSSブランドのCE-1)、現在ではプレミア価格で取引されるほどのペダルとなっています。

高い再現性

もう一つ、JC-120で作った音は、どこのスタジオでも同じ音を再現できると言うメリットもあります。
真空管アンプの場合、どうしても個体によって音の違いがあるので、スタジオが変わると、同じ機種で同じ設定にしても同じ音にはならないのです。
しかしJC-120の場合は、音の個体差が小さいので、違う個体でも設定を同じにすれば基本的に同じ音を出すことが出来ます。
(厳密に言えば、多少は個体差もありますし、製造年代の違いや経年変化によっても音が変わりますので、全く同じと音という訳ではありません。)
どこのスタジオでも置いてあるアンプなので、すぐに自分のお気に入りのサウンドで演奏できる点は、ギタリストにとって非常に便利ですね。

JC-120以外の注目モデル

近年のラインナップとしては、2015年になってJC-120の弟分とも言うべき40W(20W+20W)出力のJC-40が発売されていて、ライブで使えて尚且つ持ち運びも簡単に出来るということをコンセプトにしているようです。

ROLAND ( ローランド ) / JC-40
ROLAND ( ローランド ) / JC-40

また、ソリッドステートでありながら真空管アンプのウォーミーなサウンドを再現するBlues Cubeシリーズも人気商品。
このBlues Cubeシリーズは、基本的にはライブでの使用を目的として設計されたアンプですが、出力切替スイッチを装備していて、最小にすると出力を0.5Wに設定できます。
よく大出力のアンプは、音量を小さくすると実力が発揮できないと言いますが、Blues Cubeはこの機能のお陰で、自宅練習でもサウンドの質感を損なうことなく使用することが出来るのです。

ROLAND ( ローランド ) / Blues Cube Artist

ROLAND ( ローランド ) / Blues Cube Artist

他にも、堅牢でコンパクトなボディのデジタルアンプCUBEシリーズや、ストリートライブでは定番機種とも言えるCUBE Streetシリーズ、バッテリー駆動で気軽に持ち運べる小型アンプのMICRO CUBEシリーズ、オーディオ機器としても使用できるCUBE Liteシリーズなど、ローランドのデジタル技術をふんだんに搭載した製品が豊富に揃っています。

ROLAND ( ローランド ) / CUBE-40GX

ROLAND ( ローランド ) / CUBE-40GX

ROLAND ( ローランド ) / CUBE Street Red

ROLAND ( ローランド ) / CUBE Street Red

ROLAND ( ローランド ) / MICRO CUBE GX

ROLAND ( ローランド ) / MICRO CUBE GX

ROLAND ( ローランド ) / CUBE Lite Black

ROLAND ( ローランド ) / CUBE Lite Black

ローランドのアンプと言えば、JC-120の存在が非常に大きいのですが、それ以外の製品も自宅練習からライブ向けアンプまで、日本のメーカーらしい細かな配慮を感じさせる良質なラインナップになっていますね!

ローランドのアンプを・・・

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