定番ギターアンプの基礎知識(Fender Twin Reverb編)

1963年にフェンダーから発売されたフルチューブのコンボギターアンプ:Twin Reverb(ツインリバーブ)は、クリーントーンアンプの代表格とも言える存在です。
2017年現在でフェンダーが生産しているTwin Reverbの名を冠したアンプは、”’65 TWIN REVERB”、”’68 CUSTOM TWIN REVERB”、”GB TWIN REVERB”の3モデルがありますが、現行モデルのことは後でご説明するとして、まずはその歴史から見ていくとしましょう。

FENDER ( フェンダー ) / '65 TWIN REVERB

Twin Reverbの歴史

Twin Reverbは、元々1950年代のツイード・アンプ時代から製造されていた”Twin”をベースにしたモデルですが、Twinは回路構成が違ったり、スプリング・リバーブ機能が無かったりするので、Twin Reverbとは大分違ったキャラクターとなっています。

・Black Face

1963年~1967年。
操作パネルの色が黒だったブラックフェイス時代に生産された初期モデル。
出力は85W。

・Silver Face

1968年~1982年。
パネルの色が黒から白に変更されたため、シルバーフェイス時代と言われます。
このシルバーフェイス時代には、いくつかマイナーチェンジが施されながら進化を続けています。
出力は1968年から1976年までは100W、1977年から1982年までは135Wとなっています。
なお、1980年から82年までは、外観をブラックフェイスに変更したモデルも作られていたようです。
また、ブラックフェイス時代にはマスターボリュームが装備されていなかったのですが、1972年からはマスターボリュームが追加されています。

FENDER ( フェンダー ) / '68 CUSTOM TWIN REVERB

・Twin Reverb II

1983年~1986年。
このモデルでは、外装はプラックフェイス時代に戻され、出力が105Wに改められています。
マスターボリュームは装備。
製造期間が短く個体数が少ないために、愛好家の間では人気が高いモデルです。

・The Twin

1987年~1994年。
Twin Reverb IIは、1985年にフェンダーの親会社だったCBSが撤退したことにより生産終了。
フェンダーはその際に全ての製造拠点を失ってしまったため、一時的に全製品の生産がストップする事態に陥ります。
ギター/ベースは、日本のフジゲンなどの協力を得てコロナ工場を建設し再生産に乗り出しますが、アンプに関しては既存のアンプメーカー(SUNN社)を買収することで何とか再生産の目途を付けました。
そんな状況の中、Twin Reverb IIの後継機として発売されたのが、The Twinというモデルでした。
1987年から1990年ごろまではコントロールノブの色が赤だったため、レッドノブツインという愛称で親しまれていますね。
その後、1990年から1994年までは黒いノブに変更されています。
旧モデルとの最も大きな違いは、出力を25Wと100Wとに切り替えることが出来る点で、SUNNブランドでも同じ仕様のThe Twinが販売されていました。

・Twin Amp
1994年~2010年。
94年からは The Twinの出力切替機能はそのままにエフェクトセンドリターン機能などを追加したTwin Ampというモデルにチェンジ。
1994年から2001年くらいまで生産されたモデルは”Evil Twin”という愛称でも知られています。
2001年からはトレモロ機能などが追加されたモデルが販売されましたが、2010年で生産を終了し、以降Twin Reverbの新モデルは発売されていません。

Twin Reverbの特徴

ツインリバーブの特徴は、何と言ってもクリーントーンにあります。
鐘の音のように美しく澄んだクリーントーンは“ベルサウンド”と言う風に形容され、絶妙なリバーブ効果との愛称も良く、多くのギタリスト達を魅了してきました。
歪みに関しては、アンプ単体で歪ませるのはあまり得意ではないのですが、エフェクターを使って音を作れば、元々素性の良いアンプですので、マーシャルやメサ・ブギーなどの歪み系アンプとはまた違った、アクの少ない歪みサウンドを出すことが出来ます。
ジャズやフュージョン系ギタリストに多く使用されていますが、ペダルを使って音作りをすればロックやブルースでも使用できるオールマイティさを持ったアンプですね。

Twin Reverbの現行モデル

2017年時点でのTwin Reverbは、過去のモデルの復刻版2モデルと、ジョージ・ベンソンのシグネチャーモデルが生産されています。

’65 TWIN REVERB

FENDER ( フェンダー ) / '65 TWIN REVERB
FENDER ( フェンダー ) / ’65 TWIN REVERB

名前の通りに1965年のブラックフェイスを復刻したモデルで、1992年から生産が継続されています。
Jensen製12インチスピーカーC-12Kを2発搭載し、85W出力。
“Normal”チャンネルと、リバーブエフェクトがかかる”Vibrato”チャンネルの2ch仕様で、トレモロ機能も搭載。
使用している真空管は、プリアンプ部が12AX7×4,12AT7×2、パワーアンプ部が6L6×4という構成となっています。

’68 CUSTOM TWIN REVERB

FENDER ( フェンダー ) / '68 CUSTOM TWIN REVERB
FENDER ( フェンダー ) / ’68 CUSTOM TWIN REVERB

2013年に発売されたシルバーフェイスの復刻モデルですが、1968年モデルの精巧な復刻ではなく、通常のチャンネルである”Vintage”に加えて、名機として名高い’59 Bassmanのトーンを再現した”Custom”チャンネルを備えるなど、意欲的なモディファイを施したモデルに仕上がっています。
Celestion製G12V-70スピーカーを2発搭載した85W出力で、2チャンネル共にスプリング・リバーブとトレモロ機能を搭載しています。
真空管は’65モデルと同様で、プリアンプ部が12AX7×4,12AT7×2、パワーアンプ部が6L6×4。

GB TWIN REVERB

Fender フェンダー ギターアンプ GB TWIN REVERB 100V
Fender フェンダー ギターアンプ GB TWIN REVERB 100V

世界的ジャズギタリストであるジョージ・ベンソンのシグネチャーモデル。
スピーカーには12インチJensen Tornadoを2発搭載し、出力は上の2モデルと同じ85W。
キャビネットにはパインの単板を使用し、上記の2モデル(29kg)より大幅に軽量化(22.7kg)が図られています。
’65モデルと同様の”Normal”と”Vibrato”の2チャンネル仕様ですが、ノーマルチャンネルの1本目の真空管が12AY7に変更されていて、より最適化されたローゲインボイスとなっています。
使用真空管は、プリアンプ部12AY7×1、12AX7×3、12AT7×2で、パワー部が6L6×4となっています。

FENDER Twin Reverbを・・・

>>サウンドハウスで探す

>>アマゾンで探す

>>楽天で探す


以上が、Fender Twin Reverbの歴史や特徴、現行モデルの概要となります。
クリーントーンが素晴らしいアンプとして有名ですが、エフェクターを上手に使えば幅広い音作りが可能(さすがにハイゲインは苦手ですが)なアンプで、長く付き合えるアンプですよ!

スポンサーリンク
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする