楽器メーカーの巨人ヤマハが誇るエレキギターの名機(ヤマハ:SG)

ヤマハのエレキギターの歴史を支えるモデル

今回はヤマハのSGについて書いてみたいと思います。
通常、エレキギターでSGというとギブソンのSGを思い浮かべる人のほうが多いはずです。
このため、名前が同じヤマハのSGはギブソンとよく混同されがちなのですが、実際には全く別のギターです。
ただ、カッタウェイ部分やヘッドの形状がギブソンSGとヤマハSGは似ているなど全体的なフォルムとしては近しいこともあり、ギターに詳しくない人から見れば、両者は何となく関係あるのかなと思ってしまいがちですよね。
日本ではヤマハのSGは、歴史も知名度もあるモデルですので、楽器店で間違えて販売されるということはありませんが、アメリカではSGと言えばギブソンに決まっていますので、向こうでは混同されないためにSBGと名前を変更して売られているようですね。
なお、ヤマハのSGの名前の由来は、ソリッド・ギター(Solid Guitar)から来ているという説が有力で、これはギブソンのSGと同じということになりますね。

Guitar magazine (ギター・マガジン) 2014年 05月号 [雑誌]

現行のヤマハSGは、レス・ポールのダブルカッタウェイモデルとギブソンのSGを足して2で割ったようなボディ形状をしていますが、1966年に発売されたヤマハ初のエレキギターであるSG-2は、レス・ポールやギブソンSGとは全く似ておらず、むしろフェンダーのジャズマスターに近い形状をしていました。
他にもSG-5,SG-7のブルージーンズモデルなど、当初はいずれもフェンダーのエレキギターを意識した作りになっていましたが、1972年のモデル(SG-40など)からレス・ポールに似た形状に路線変更されます。
1973年にリリースされたSG-30では、ダブルカッタウェイに変更されて、そのカッタウェイ部分の角が尖った形状になり、だんだんと現行モデルに近い形状となっていき、翌1974年に発売されたSG-175では、ほぼ現行モデルと同じ形状となります。
このSG-175はボディとネックに今では稀少材となったホンジュラスマホガニーが使用されているなど、今見るととても高級な仕様でしたね。
また、SG-175をベースにしたカスタムメイド品を、カルロス・サンタナが使用していたことでも有名です。

SG-1000/2000によりギターとして完成される

その後も進化を続けたヤマハSGは、1976年にリリースされたSG-1000及びSG-2000で一つの完成形を見るに至ります。
上位モデルであるSG-2000はスルーネック構造とサステインプレートを採用し、スタンダードモデルのSG-1000はセットネック構造が採用されていました。
このモデルはプロのミュージシャンの使用も数多く、ボブ・マーリー、高中正義、野呂一生、近年ではジョン・フルシアンテなどの大物の名前がズラリと並びます。

この後はこのSG-1000及び2000のデザインをベースにして様々なモデルがリリースされ、1982年には豪華な装飾を施したスルーネックタイプのSG-3000を発表。
SGシリーズの柱をSG-1000/2000/3000の3モデルとし、これを基本路線とした製品構成は2010年まで続くことになります。
そして2010年、ヤマハはラインナップに大幅な見直しを断行し、新しい時代の音楽にも適応すべく現行モデルの生産へとステップアップを図ることになります。

ヤマハSGの現行ラインナップ

それではここからは、上記の流れを踏まえたうえで、現行のSGシリーズのラインナップをご紹介してみたいと思います。
ヤマハの現行の量産エレキギターは、主に海外工場で生産されるパシフィカシリーズと、バイクのデザインを融合させたREVSTARシリーズ、そして伝統のSGシリーズの三本柱をメインとして構成されていますが、その最上位となるSGは全て国内のヤマハ工場で生産されており、品質・アフターケアの面でも非常に安心度が高いのが特徴です。

・SG1820

YAMAHA ( ヤマハ ) / SG1820 BROWN SUNBURST
YAMAHA ( ヤマハ ) / SG1820 BROWN SUNBURST

2010年に発売された現行SGシリーズのメインモデル。
ボディ材は、マホガニーバック+メイプルトップで、ネック材はマホガニー+ローズウッド指板(22F)。
ちなみにヤマハSGシリーズのマホガニー材には、アフリカン・マホガニーが採用されています。
スケール長はミディアム・スケール、指板のアールは350Rと緩やかで速弾き向き。
搭載されているピックアップは、セイモアダンカンのP.A.F.系モデルであるSH-1(’59 model)を2基採用。
コントールは2トーン・2ボリューム仕様で、ブリッジはトーンプロス製のABR-1タイプのチューン・オー・マチック、ペグにはグローバー製のロック式ペグが装着されています。
以上のことから、全体的な方向性はレス・ポール・スタンダード(1958年以降のサンバーストモデル)を強く意識していると言えるでしょう。
なお、現行SGシリーズの共通仕様として、I.R.A.(Initial Response Acceleration、ギター固有の振動を与えることで塗装−木部間などにあるストレスを解消し、ギターを弾き込んだのと同じような状態にする技術。)が採用されています。

・SG1802

YAMAHA ( ヤマハ ) / SG1802 GOLD TOP
YAMAHA ( ヤマハ ) / SG1802 GOLD TOP

ピックアップにP-90タイプであるセイモアダンカン製SP90-3を採用したモデル。
ピックアップ以外の仕様はSG1820と同様ですが、ゴールドトップカラーがラインナップされるなどルックス面では違いも演出されています。
その仕様の方向性から、サンバーストモデルが登場する以前の初期型レス・ポールを意識した構成と言えますね。
クラシックロック向きのモデルです。

・SG1820A

YAMAHA ( ヤマハ ) / SG1820A SILVER BURST
YAMAHA ( ヤマハ ) / SG1820A SILVER BURST

こちらはピックアップにアクティブ・ピックアップであるEMG製85(Neck)/81(Bridge)を採用し、モダンスタイルを目指した異色のモデル。
強い歪みを作り出せるピックアップのため、ヘヴィ・メタル向けのモデルとなっています。


以上の三モデルが現行のヤマハSGシリーズとなります。
ヤマハのフラッグシップモデルという位置付けであるため、価格的にはどのモデルも30万円ほどと高価ですが、厳選された素材とパーツを用い、国内工場で厳格な品質管理の下で生産されるギターですので、アフターケアも万全なものが期待でき、価格以上の安心感があるエレキギターと言えるでしょう。

ヤマハのSGシリーズを・・・

>>サウンドハウスで探す

>>アマゾンで探す

>>楽天で探す

スポンサーリンク

シェアする

フォローする