エレキギターの基礎知識(テレキャスター編:その2)

テレキャスターを愛用するギタリスト

プレスリーの右腕、ジェームズ・バートン

テレキャスターを愛用したミュージシャンの中で、最も代表的な存在なのが、ジェームズ・バートンです。
ジェームズ・バートンという名前は、正直、若い人には馴染みがないでしょう。
いや、それどころか四十代の私ですら、彼の全盛時をあまり知らないのです。
彼は1969年から1977年まで、かのエルヴィス・プレスリーのステージのリード・ギタリストを務めたことで有名な人なのですが、当時の私はまだ小さな子供でしたので、さすがにその時点では彼のことは知りませんでした。
ただし、そんな子供でもエルヴィス・プレスリーの名前は知っていましたから、その右腕的存在であったバートンがギター史に残るほどの存在であるのも、不思議な事ではないですね。
彼は、53年製のテレキャスターを愛用し、「ミスター・テレキャスター」という異名を持っていることで有名で、当時ワウンド弦が使用されていた3弦にプレーン弦を使用(その頃一般的に売られていたギター弦の1弦~5弦を2弦から6弦の位置に張り、1弦にはバンジョーの1弦を使用)し、チョーキングを駆使した素晴らしいリフを残しています。
この弦の使い方は、今のライトゲージとなり、事実上彼がライトゲージの開発者と言われています。

ストーンズのキース・リチャーズも代表的プレイヤー

私の年代でも知っている有名なテレキャスター使いというと、やっぱりキース・リチャーズでしょう。
ローリング・ストーンズのメインギタリストであるリチャーズの特徴は、何といってもオープンGチューニングにあります。
彼はオープンGチューニングを取り入れる際に、本来六本の弦で弾くギターから邪魔だという理由で6弦を外し、五本の弦で演奏していたのです。
これは一般的なバンジョーのチューニングと同じで、この独特のチューニング法とテレキャスターの鋭いサウンドによって、「ブラウン・シュガー」などの名曲が生み出されることになったのです。
また、彼はギターに名前を付けることが好きで、53年製のフェンダー・テレキャスターに「ミカウバー」という名前をつけていたことは有名な話です。
ちなみに、リチャーズは破天荒なキャラクターというイメージが強く、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」のジャック・スパロウは、彼のキャラクターをイメージして作られたらしいですね(笑)

FENDER ( フェンダー ) / American Deluxe Telecaster Ash Butterscotch Blonde
FENDER ( フェンダー ) / American Deluxe Telecaster Ash Butterscotch Blonde

テレキャスはシブいギタリストが目白押し

ボーカルが持つギターとしてのテレキャスターを広めた人物として知られているのが、ジョー・ストラマー。
彼は、イギリスの伝説的パンクバンドであるクラッシュのボーカル/ギターでした。
彼の66年製テレキャスターは、元のサンバースト塗装を黒に塗りなおしたもので、彼の最晩年までずっと使用していました。
長く使われていたためにボロボロの外観になっていたのですが、これを元にしてクラッシュのデビュー30周年となる2007年に、フェンダーから「ジョーストラマー・テレキャスター」が限定発売されています。

又、ジミー・ペイジもテレキャスター使いとして外せない存在です。
レス・ポールのイメージが強いペイジですが、ヤードバーズ時代やレッド・ツェッペリン初期においては、ジェフ・ベックから譲り受けた58年製のテレキャスターを愛用していました。
あの”Stairway to Heaven”のギターソロは、テレキャスターを使用したものなんですよ。

他にも、ジェフ・ベック、ジョージ・ハリスン、ブルース・スプリングスティーンなどのアーティストがテレキャス使いとして有名ですね。
しかし、やはりというか何というか、テレキャス使いを並べてみると、無骨なイメージの人が多いですね。
キース・リチャーズなどはその最たるもので、ギターとキャラクターがピッタリ一致してますよ。(笑)
でも、テレキャスは女性が使っても意外と絵になる。
粗削りで無骨なギターを、可憐な女性が持つというコントラストも、それはそれでカッコいい。
テレキャスターは、懐の深いギターなんですね。

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