エレキギターの基礎知識(ストラトキャスター編:その2)

ストラトキャスターを愛用するギタリスト

ジミ・ヘンドリックス

ストラトキャスターを使用した有名アーティストは沢山いますが、その中でも一番手に挙げられるのが、かのジミ・ヘンドリックスです。
ストラトキャスターは、1960年代に一時期人気が低迷したことがあり、当時は製造中止の話すらあったようですが、その状況をひっくり返したのが彼だとも言われています。
マーシャルのアンプとの組み合わせで生み出された強烈な歪みサウンドは、当時の音楽シーンを席巻し、ストラトの地位向上に大きく貢献したのです。
又、彼はストラトの低迷や音楽シーンをひっくり返しただけでなく、ギター自体もひっくり返していました。
右利き用のストラトを、上下ひっくり返して左利き用として使用していた話は、彼のファンならずとも広く知られた話ですね。(弦も上下反転して張っていたので、押弦は通常の左利き用ギターと同じです。)

クラプトンとジェフ・ベックそして現代へ

そしてそれに続くのがエリック・クラプトンとジェフ・ベック。
この二人は今も現役ですので、その音をご存知の方も多いでしょう。
二人とも別にストラトだけを使っていたわけではないのですが、彼らがギターを弾いているところを想像すると、なぜか必ずストラトを持っている姿になるのは、きっと私だけはないはずです。

ハードロック系だと、リッチー・ブラックモアは外せないでしょう。
ディープ・パープルやレインボーのギタリストとして超有名ですが、このバンドが生み出した名曲の数々は、彼のストラトサウンド抜きに語ることは出来ません。

上の四人はもう伝説クラスのギタリストですが、少し若いところに目をやると、元レッド・ホット・チリ・ペッパーズのジョン・フルシアンテもストラト使いとして有名です。
彼の”枯れたギター”サウンドは評価が非常に高く、「白いジミヘン」とも呼ばれていますね。

ヘヴィメタル系では、イングヴェイ・マルムスティーンが代表的存在。
自称スウェーデンの伯爵家出身というキャラクターの強烈さも印象的ですが、スウィープ奏法を用いた彼の高速ギターソロは、一時代を築いたと言えるでしょう。

まだまだストラト愛用しているギタリストは沢山いますが、キリがないのでこの辺にしときますね。(笑)
とにかく、フェンダーのストラトは、エレキギターの中心的存在です。
最近では価格のバリエーションも幅広くなり、新品ではスクワイヤーの1万円台から、ウン十万円する高級品までそろっていますので、初心者から上級者まで誰でもストラトを手にすることが出来ます。

FENDER ( フェンダー ) / American Special Stratocaster Candy Apple Red
FENDER ( フェンダー ) / American Special Stratocaster Candy Apple Red

超高価なPre-CBS

又、人気のあるギターですので、中古市場も活発。
数多くのストラトが出回っていますので、気に入ったものが見つかりやすいと言うメリットもありますね。
実はフェンダー社は、1965年にCBS社に売却されているのですが、このCBS以前のモデルをPre-CBSと呼ぶ事があります。
Pre-CBSはいわゆるヴィンテージ中のヴィンテージギターとして扱われ、状態の良いものならウン百万円、下手したらそれ以上の値段で取引されているようです。
これに対し、質の良い木材の入手が難しくなった70年代以降は、比較的安価で手に入る状況のようですね。

フェンダー・ジャパンからジャパン・エクスクルーシヴ・シリーズへ

70年代80年代あたりだと、本家フェンダー製のものよりも日本製のコピーモデルの方が質が良いと言われていて、ジャパン・ヴィンテージと呼ばれて国内では高額で取引されています。
1982年、フェンダー社は当時アイバニーズやグレコのギターを生産していた富士弦楽器製造(現フジゲン)と共同でフェンダー・ジャパンを設立していますが、これは日本のコピーモデルが本家を上回る出来だったからという話はとても有名な話ですね。
なお、フェンダー・ジャパン社は、その後バブル崩壊の影響で1997年にフェンダー社に吸収され、スクワイヤーと統合されています。
1997年以降のフェンダー・ジャパンブランドは、神田商会が引き継いでダイナ楽器などで製造を行っていましたが、2015年4月にフェンダーの日本支社であるフェンダーミュージック株式会社の立ち上げとともに姿を消しました。
現在、フェンダーミュージック社の製品は、フェンダーのMADE IN JAPANシリーズとして組み込まれ、ダイナ楽器が製造を担当しています。

以上、ストラトキャスターの基礎的なお話を書いてみました。
まだまだ奥の深い世界ですので、この程度は語りつくすことは出来ませんね。
この続きは、また機会を見てさらに継続していきたいと思います。
次回からは、レスポール編ですよ!

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