エレキギターの基礎知識(ストラトキャスター編:その1)

今回からは、エレキギターのタイプ別に、少し掘り下げた記事を書いていこうと思います。
最初は、エレキギターの代名詞的存在の、ストラトキャスターからです。

FENDER ( フェンダー ) / Custom Deluxe Stratocaster Faded Cherry Burst
FENDER ( フェンダー ) / Custom Deluxe Stratocaster Faded Cherry Burst

エレキギターに限らず、楽器の世界は奥が深いものです。
エレキギターの一機種であるストラトに限定したとしても、その全てを語ろうと思えば、それだけで軽く本の一冊くらい出来上がってしまうでしょう。
でもまずは何事も基礎的な知識がないと、始まらないですよね。
なのでここでは、まずストラトキャスターの基礎中の基礎からお話からスタートさせることにします。

ストラトキャスターの誕生

ストラトキャスターは、アメリカのフェンダー社が1954年に発売したエレキギターです。
開発者は、同社の創業者であるレオ・フェンダー氏らで、現在ではギブソン社のレスポールと人気を二分する、エレキギターの定番機種となっています。
ちなみにレオ・フェンダー氏は、世界的ギターメーカーの創業者でありながら、自身はギターが全く弾けなかったという話もあるようですね。
まあプロ野球の球団経営者が、優秀な野球選手である必要はありませんから、それと同じような事なのかも知れませんね。
当時のフェンダー社は、テレキャスターを発売して約4年が経過し、量産型エレキギターの生産ノウハウが充実し始めた時期でした。
そして、そのノウハウを詰め込んで開発されたのがストラトキャスター。
ストラトキャスターという名前は、成層圏という意味のstratosphereと放送者という意味のbroadcasterを組み合わせたものだと言われています。
確かに、空に抜けるようなストラトの音に相応しい名前ですね。
尚、ストラトキャスターという名前を使用できるのは、今のところフェンダー社とその廉価ブランドのスクワイヤーのみとなっています。
ほぼストラトと同型のギターが様々なメーカーから発売されていますが、それらは全てコピーモデルであり、ストラトキャスターを名乗ることは出来ません。

ストラトの基本構造

ボルトオンネックとトレモロユニット

ボディとネックの接合部にボルトを使用するボルトオンネック構造や、ボディの表面が平らなフラットトップなどの基本構造をテレキャスターから受け継ぎつつ、さらにそれを突き詰めていったのがストラトです。
高音部(ハイフレット)の弾きやすさを追求したダブルカッタウェイ、人の体に当たるボディ部分を削り落としたコンター加工や、省力化のために電装部品をピックガードの裏にまとめた内部構造など、無駄を省きながらプレイアビリティも向上させています。
そして最も特徴的なのが、シンクロナイズド・トレモロユニットという当時としては画期的なブリッジ構造でした。
これは、ブリッジの奥(ボディ裏面)にスプリングを使用し、ブリッジを支点にして弦のテンションと釣り合わせる構造になっているのですが、この方式を採用することでブリッジをボディから浮かせることに成功し、その浮きによってトレモロアームのビブラート効果を生み出しています。

3つのシングルコイルピックアップ

又、シングルピックアップを三つ採用しているのもストラトの特徴。
ブリッジに近いリア側のピックアップを選択すると、高音が強調されたシャープな音に、ネック側のフロントピックアップを選択すると、柔らかく甘い音になります。
センターのピックアップはその中間的な音になりますね。
発売当初はこの三つのピックアップをそれぞれ選択することが出来るだけでしたが、その後リアとセンター、センターとフロントという二つのピックアップを同時に使用するハーフトーンも選択できるようになり、計5種類の音を奏でることが出来るようになっています。

元々はカントリーミュージック向けに開発されたという経緯もあり、パワフルさにおいてはレスポールなどには及びませんが、そのきらめく様な美しいサウンドは他の追随を許しません。
初心者にとっても、非常に弾きやすいギターですね。

(その2)に続く...

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