エレキギターの基礎知識(SG編:その2)

SGを使用するアーティスト

アンガス・ヤング

SGを愛用するアーティストで最も有名なのが、AC/DCのリードギタリストであるアンガス・ヤングです。
ブレザー、半ズボン、ハイソックスにランドセルを背負ったスクールボーイのファッションがトレードマークであるヤングは、両足でリズムを取りつつ、頭を振り回しながらギターを掻き鳴らすスタイルが有名です。
両足でリズムを取るついでにステージ中を歩き回ったりするので、とにかく目立つ。
ボーカルより目立つ。(笑)
よくあれだけ動きながら、ちゃんとギターが弾けるもんだなぁと変に感心したりもします。
彼はデビュー時から現在に至るまで、一貫してSGを使用し続けており、SGと言えばアンガス・ヤングと言ってもいいほどの代表的なSGプレイヤーですね。

トニー・アイオミ

また、ブラック・サバスのトニー・アイオミもSG使いとして有名な存在。
彼の驚くべき点は、左利きのギタリストでありながら、右手の中指と薬指の先端を事故で失っている事です。
つまり押弦するほうの手の指の先端がないのですが、これを彼は、なんと指に洗剤のプラスチック容器を溶かして作ったチップをはめて克服したのです。
押弦する力がどうしても弱くなるので、弦のテンションを極限まで下げて、わずかな力で演奏できるようにしているのですが、このため彼のギターは音が低く、潰れたような音色になっています。
しかしこの特徴的な音が、後のヘヴィメタル系のギタリスト達に強い影響を与えるのです。
人間、やれば出来るもんなんですねぇ。

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Gibson ギブソン エレキギター SG Standard 2014 Heritage Min-Etune

フランク・ザッパ

さらに、エキセントリックなキャラクターで知られるフランク・ザッパもSG使いです。
ミュージシャンでありながら、アメリカ政府・キリスト教右派(キリスト教原理主義者)・検閲・音楽産業などを厳しく批判することで、アメリカという国家の問題点を指摘し続けたザッパ。
彼は、非常に多作であることでも知られており、60枚以上のアルバムをその生涯で発表しています。
ちなみにザッパは1971年にモントルーのカジノでライブを行っていた際、観客の一人が会場の天井に向けてフレア・ガンを発射したことで起こった火災に巻き込まれているのですが、この時の事を会場にいたディープ・パープルが、「スモーク・オン・ザ・ウォーター」で曲にしたことは、あまりにも有名な話ですね。

以上が代表的なSG使用ミュージシャンですが、他にもメインギターではないものの、カルロス・サンタナ、エリック・クラプトン、ジョージ・ハリスン、ジ・エッジなど、SGを使用しているギタリストは多数います。
とにかく、ロックンロールなギターと言えばSGですね!

二種類のピックガード

ところで話は変わりますが、SGにはピックガードが二種類あることはご存知でしょうか?
発売当初は、レス・ポールと同じくらいの大きさの「スモール・ピックガード」が取り付けられていました。
その後、1966年にテレキャスターのものと同じくらいの「ラージ・ピックガード」が採用されています。
スモール・ピックガードの場合、ピックアップに枠(エスカッションと言います)を取り付ける必要があるのですが、ラージ・ピックガードだと、ピックガード自体がエスカッションの役割を兼ねることが出来ます。
又、ラージ・ピックガードは、ピックアップ周辺を全て覆い隠せるので、ボディに大きなザグリを入れて、ピックアップを3基まで取り付けられるようにしておくことが出来ます。
SGは、ボディの仕様がどのモデルでもほぼ同じなので、こうすることによりボディパーツの共通化を図ったのです。
さらに、ラージ・ピックガードは、ストラトのようにピックアップの取り付けをピックガード側で出来るというメリットもあります。
個人的には、こういうビジネスライクな考え方は、フェンダーのほうが得意とするところだと思っているので、当時のギブソンがこういう発想を持ったというのは何となく意外に感じらますね。
やはりレス・ポールがストラトに負けたという当時の状況は、ギブソンにとって相当キツかったんでしょうねぇ。
尚、近年ではラージに固定されている訳ではなく、頻繁にスモールだったりラージだったりが変わっているようですし、モデルのバリエーションも増えていますので、ある程度選べる状況にあるようですね。

さて、次回はSGのバリエーションについて、語ってみたいと思います!

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