エレキギターの基礎知識(SG編:その1)

さあ、今回からはSG編です。

レス・ポールのダブルカッタウェイモデルが源流

ギブソン・SGは、1958年に発売されたレス・ポール・スペシャルのダブルカッタウェイモデルがその原型です。
レス・ポール・ジュニアにもダブルカッタウェイモデルが存在しますが、ジュニアはピックアップがブリッジ側の一つだけだったため、特に構造的な問題は発生しませんでした。
しかし、スペシャルはピックアップが二基であり、フロントピックアップのスペースを木を削って確保(ザグリと言います)する必要があり、ボディをダブルカッタウェイにすると、ネックとボディのジョイント部分の剛性が下がってしまうという欠点がありました。
そのため、フロントピックアップを少しブリッジ側に移動させ、同時にピックガードの形状も変更することになったのですが、この仕様変更によりサウンドの質が少し変わることになります。

SGという名前の由来

それが引き金になったのか、1959年にレス・ポール・スペシャルは、他のモデルに先駆けてSGスペシャルと改名します。
SGという名称は、ソリッド・ギターを略したものです。
改名とともにマホガニー単板ボディを薄くし、ベベルド・エッジと呼ばれるボディの角の部分を斜めに削る加工も施され、ほぼ現在のSGの形と同じになります。
またその頃、元のレス・ポールシリーズは、フェンダーのストラトキャスターの登場などによって、売り上げが低迷していました。
そこでギブソンは苦境を打破するために、1960年にマホガニーバック・メイプルトップという重くて製造コストのかかる構成を捨て去ることを決断します。
その結果、レス・ポール・スタンダード、カスタム、ジュニアの三機種を、先行して軽量化に成功していたSGスペシャルの仕様を踏襲し、1961年に新たなレス・ポールシリーズを誕生させることになるのです。
つまり、初期のSGはレス・ポールの名前を付けて販売されていたんですね。

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Gibson USA 2016 SG Standard HC(Heritage Cherry)

レス・ポール氏が名前の使用を認めなかった

ところがこの仕様変更を、当のレス・ポール氏は気に入らなかったようで、結局自らのシグネチャーモデルとすることを認めませんでした。
そして、レス・ポールの名前を使用出来なくなったギブソンは、やむなく1963年にシリーズ全体の名称をSGに変更するに至ったのです。
ちなみに、日本のヤマハにもSGという名称のエレキギターがありますが、現行モデルは形こそ似てはいますが、全く別物のギターです。

レス・ポールより音は軽め

元々のレス・ポールとのサウンド面での違いは、ボディが薄く軽量化されたことや、トップのメイプルが無いことなどにより、全体的に軽い印象に変わっています。
レス・ポールは低音域からパワフルな音が出るのに対し、SGは低音域が少し控え目になり、中音域の音が前面に出てくるんですね。
また、フロントピックアップがレス・ポールよりもブリッジに近いため、やや硬めの音になる傾向があります。
SG独特の「ジャキジャキ」したサウンドは、ロックに良く似合うと多くの人が評価していますね。

又、SGはボディが薄くて軽く事に加え、ダブルカッタウェイタイプのシェイプですので、弾きやすさにも定評があります。
なので、女性にもオススメできるギターでもあります。
まあ軽すぎてヘッド落ちしやすいという欠点はありますが、慣れればなんとかなりますし、気にしないという人も多いようです。
値段的にもレス・ポールよりはだいぶ安く、手に入れやすいのもSGの良いところですね!

次回は、SGを愛用するアーティストをご紹介しますね!

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