ビートルズのサウンドはこのギターから生まれた(グレッチ:G6122 カントリージェントルマン)

ミスター・ギター、チェット・アトキンスモデル

グレッチのカントリージェントルマン(型番:6122)は、1957年に発売差された同社を代表するフルアコタイプの看板モデルの一つで、6119テネシアン(現:テネシーローズ)、6120ナッシュビル、6121ソリッドボディなどとともに、ミスター・ギターと言われたチェット・アトキンスとの共同開発によって誕生しました。
カントリージェントルマンという名称は、チェット・アトキンスの同名曲にちなんでおり、この曲は彼のアルバム「String Dustin’ 」(1953年)や、「Mister Guitar」(1959年)などに収録されていますね。

GRETSCH ( グレッチ ) / G6122T-62

カントリージェントルマンの愛用者

グレッチと言えば世界一美しいギターといわれるホワイトファルコンが目立つ存在ですが、このカントリージェントルマンもなかなかに渋い存在感を放っていると言えるでしょう。
このギターは、チェット・アトキンスモデルとして発売当初からそれなりに人気があったモデルではありますが、その人気をさらに不動のものにしたのがジョージ・ハリスン。
ビートルズの人気絶頂期に彼がメインギターとして使用したことで、一気に注目度がアップし、カントリージェントルマンの名前は一躍有名になったのです。
今でも、ジョージ・ハリスンのギターと言えば、1957年製デュオジェットと並んでカントリージェントルマンの名前を挙げる人も多いですね。

カントリージェントルマンの特徴

カントリージェントルマンの主な特徴としては、シミュレーテッドFホールと言われるFホールを模したペイント、17インチという大きなボディ幅、ロッキング・バー・ブリッジなどがあり、現行モデルはこれらの仕様を忠実に踏襲したモデルと、現代的な変更を加えたモデルとで構成されています。
一般的なフルアコはFホールが実際にボディに開けられていますが、カントリージェントルマンの場合はボディサイズが大きいためにハウリングが発生しやすく、これを抑制するためにFホールを開けておらず、代わりにFホールを模した模様がペイントされています。
Fホールが無いことは電装系にとっては大問題で、完全に蓋をしてしまうと配線が出来ません。
そのためカントリージェントルマンは、ボディバックに蓋があり、そこから配線などが出来るようになっています。
また、ロッキング・バー・ブリッジは細かなオクターブチューニングが出来ないという欠点があるものの、独特のサステインとスムーズで滑らかなトーンは、グレッチらしい響き持っているとしてプレイヤーの間では好意的に受け入れられています。

一時期はギブソンが生産

1987年にグレッチ社の不振が原因でチェット・アトキンスとの契約が解消され、その後はギブソンが商標を使用して彼のシグネチャーモデルを生産していました。
しかし、彼の没後に遺族と交渉して商標を取り戻すことに成功し、2007年からは再びグレッチがカントリージェントルマンの生産を行っています。
なお、グレッチは現在フェンダーの傘下にあり、最高級モデルはアメリカのカスタムショップ、高級モデルは日本、普及モデルは韓国で生産を行っており、現行のカントリージェントルマンは、日本で生産されるグレードに相当します。

カントリージェントルマンのラインナップ

以下では、2017年現在のカントリージェントルマンのラインナップを紹介していきます。

・G6122T-59 VS Vintage Select Edition ’59 Chet Atkins Country Gentleman

GRETSCH ( グレッチ ) / G6122T-59
GRETSCH ( グレッチ ) / G6122T-59

1959年製モデルのリイシュー版。
この1959年モデルは、現在ではVINTAGE SELECT EDITIONという50年代~60年代始めのころのモデルをリイシューしたシリーズに分類されています。
メイプル製の2.25インチ厚ボディ&ネックにエボニー指板(ゼロフレット仕様)で、TV JONES製のピックアップが搭載されるシングルカッタウェイモデル。
操作系はブリッジ用のボリューム×1と、マスターボリューム×1+マスタートーン×1に、3ポジションのトグルスイッチという構成になっています。
ビグスビー製B6GWヴィブラート・テールピースの意匠性が高く、レトロでお洒落なルックスにも注目したいモデルですね。

・G6122T-62 VS Vintage Select Edition ’62 Chet Atkins Country Gentleman

GRETSCH ( グレッチ ) / G6122T-62
GRETSCH ( グレッチ ) / G6122T-62

こちらは1962年モデルのリイシュー。
このモデルは、ジョージ・ハリスンが使用していたものと同タイプで、やはり59年モデルと同じくVINTAGE SELECT EDITIONシリーズに属しています。
ボディ厚は2インチと、59年モデルより若干薄めのダブルカッタウェイモデル。
ボディ材とネック材はメイプルで、ゼロフレット仕様のエボニー指板。
ピックアップにはヴィンテージのフィルタートロンを再現したTV JONES製Classicを採用。
操作系はブリッジ用ボリューム×1、ネック用ボリューム×1、マスターボリューム×1という3ボリューム仕様で、マスタートーン×1に3ポジションのトグルスイッチという形になっています。
ボディには2つのミュート・スイッチが付いており、これを倒すことでブリッジとリアPUの間にあるストリングフォームが弦に接触し、ミュートされるようになっているのもこのモデルの特徴ですね。
さらにビグスビーのB6Gのヴィブラート・ユニットも搭載。
ビートルズ好きなら見逃せないモデルです。
なお、12弦モデルのG6122-6212もラインナップされています。

・G6122T Players Edition Country Gentleman

GRETSCH/G6122T Players Edition Country Gentleman

こちらは、Players Editionという、クラシックなグレッチのスタイルを踏襲しつつも、現代的なモディファイを施して現代の音楽シーンにもマッチするよう汎用性と耐久性を高めたシリーズに組み込まれたモデルです。
ダブルカッタウェイタイプでボディ厚は2.25インチのメイプル製。
ネックもメイプル製で、エボニー指板(ただしゼロフレットは無し)という基本構成はヴィンテージタイプと大きな違いはありませんが、内部のブレイシング(補強)がMLブレイシングという発展型に変更されています。
ピックアップはハイ・センシティブ・フィルタートロンが2基搭載。
ナットにグラフテック製TUSQ XLを使用し、ペグもゴトー製、フレットにミディアムジャンボサイズを採用するなど、そこかしこに現代的なスペックが盛り込まれているのが特徴ですが、何よりもはっきりと違うのがFホールがペイントでなく実際の穴になっている点ですね。
操作系はブリッジ用ボリューム×1、ネック用ボリューム×1、マスターボリューム×1という3ボリューム仕様で、マスタートーン×1に3ポジションのトグルスイッチ。
ボリュームを絞っても音痩せしないトレブル・ブリード・サーキットが採用されています。
また、とても美しいフレイムメイプルトップを採用した、G6122TFMも販売されています。


以上が、現行のカントリージェントルマンとなります。
初期のヴィンテージなスタイルで行くならば1959年モデル、ビートルズを目指すなら1962年モデル、現代的なスペックも欲しいならプレイヤーズ・エディションをチョイスという感じですね!

グレッチのカントリージェントルマンを・・・

>>サウンドハウスで探す

>>アマゾンで探す

>>楽天で探す

スポンサーリンク
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする