ザ・ビートルズ愛用の歴史的名機エピフォン・カジノ

エピフォン・カジノは、1961年にギブソンES-330(1958年発売)のエピフォン版モデルとして登場しました。
通常、後発モデルが同型のオリジナルモデルより人気が高くなるということはあまりないのですが、このカジノに関しては本家のES-330よりも圧倒的に高い知名度を誇ります。

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ビートルズが愛したギター

基本的な仕様はES-330と同じで、違う点と言えばヘッド形状と指板上のポジション・マークとネック幅くらいのものなのですが、両者の決定的な差となったのが、ビートルズでした。
エピフォン製のカジノをポールが気に入って使い始め、その後にジョンやジョージがポールに勧められて使いだした、ということのようですが、一説には元々はジョージがポールにカジノを勧めたという話もあります。
ビートルズが使用したギターと言えばリッケンバッカーを思い浮かべる人も多いと思いますが、カジノもリッケンバッカーとならんでグループを象徴するギターと言われています。
この超人気バンドの使用によって、エピフォン・カジノは同型モデルのES-330よりも高い人気を獲得するようになり、今でもエピフォンを代表するモデルとして君臨しています。

カジノの特徴

・薄いボディでフルアコ構造

カジノの一番の特徴としては、セミアコのような薄いボディ厚でありながら、フルアコと同様の完全なホロウ構造を持つ点です。
つまり、セミアコとフルアコのどちらとも言えるギターであり、日本では完全なホロウ構造である点が重視されてフルアコとして分類されるケースが多く、海外ではボディ厚が薄いホロウ構造のギターは全てセミアコと扱う傾向があるのでセミアコに分類されるようですね。
カジノはこの構造上の特徴から、フルアコに近いふくよかなトーンを奏でると同時にソリッドギターのようなアタック感も併せ持つ独特のサウンドキャラクターに仕上がっており、それが人気モデルとなった大きな要因でもあります。

・ピックアップはP-90

使用されているピックアップはP-90のドッグイヤータイプなのですが、通常のP-90とは違い金属製のカバーが装着されています。
金属製のカバーを使うと、そうでない場合とに比べてやや高音域が抑えられて甘い音になる傾向があり、このカバーもカジノのサウンドキャラクターには欠かせない存在となっていますね。

・ローフレット部の高い演奏性

ボディとネックの接合地点が16フレット(生産時期によって違う場合があります)でボディに深くジョイントされているので、ローフレット部がプレイヤーに近くなっている点が特徴的。
これにより、ハイフレットの演奏性は犠牲になりますが、ローフレット部の弾きやすさが際立っています。

・高いチューニングの安定性

ブリッジはチューン・O・マチックが採用されており、チューニングの安定性が高いのも長所。
通常のフルアコは、生音の鳴りを意識していることや、ボディトップの単板にブリッジを固定する穴を開けるとボディの剛性が落ちてしまうことなどなから、ボディに穴を開けずに弦の張力を利用してブリッジをボディに押し付けて安定させる伝統的なスタイルのものが採用されているケースが大勢を占めます。
しかしこの構造は、ブリッジが固定されていない為に強くチョーキングをすると位置がずれ、チューニングが狂ってしまうことがあるという欠点があります。
これに対しカジノの場合は、同じフルアコ構造であってもボディトップに単板ではなく合板が使用されているので剛性が高く、ブリッジ固定用の穴を開けても剛性が落ちないので、チューン・O・マチックのようなブリッジを採用することが出来たのです。
一般的にフルアコはロックのような演奏スタイルには不向きと言われているのですが、カジノはロックに適したフルアコなんですね。

ビートルズが使っていたロック向きのフルアコという事で、今でもカジノはギタリストにって憧れの存在で、もちろんメーカーであるエピフォンにとっても最も重要なモデルです。
現行品のラインナップも充実していて、概ね以下のようになっています。

カジノのラインナップ

・カジノ(Casino、レギュラー・カジノ)

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Epiphone/カジノ Casino Vintage Sunburst (VS)

実売価格は5~7万円ほど。
正式名称に「カジノ」以外の文言がないのですが、後述のエリーティストと区別するためにレギュラー・カジノとも呼ばれます。
5プライのメイプル合板でボディを成形し、内部にバスウッドのブレイシング(補強の骨組み)が施されています。
ピックアップはエピフォン製のP-90。
レギュラーとは言うものの、実質的には廉価モデルと言って良いでしょう。
日本以外のアジア圏の工場で生産されていると言われています。

・カジノ・クーペ(Casino Coupe)

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Epiphone Casino Coupe Cherry

ボディサイズを通常の85%(ギブソンES-339と同じサイズ)にサイズダウンしたモデル。
レス・ポールと概ね同じ大きさになっていますので、ソリッドから持ち替えても違和感があまりありません。
このモデルの特筆すべき点は、ボディサイズを変更したにもかかわらず、スケール長やピックアップの位置などが変わっておらず、しっかりとカジノのサウンドキャラクターを維持している点です。
ボディのサイズダウンのお陰でネックのジョイント部が19フレットになっていて、レギュラーよりもハイフレットの演奏性が向上しているのも利点。
実売価格が4~5万円程度ですので、初心者でも購入しやすくなっています。
生産国は、レギュラーと同じでアジア圏。

・エリーティスト・カジノ(Elitist 1965 Casino)

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Epiphone Elitist 1965 Casino Vintage Sunburst

人気の高い1965年製の仕様を取り入れた日本製の高級モデル。
現在のエピフォンはアメリカでは生産されていませんので、このエリーティストが現行のフラッグシップモデルとなります。
ボディ材は5プライのメイプル合板で、スプルースのブレイシング(補強の骨組み)が施されています。
ピックアップはギブソン製(USA製)のP-90で、牛骨ナットが使用されるなど高級仕様。
実売価格は20万円ほどと、グッとアップ。

ビートルズのイメージが非常に強いカジノですが、他にもノエル・ギャラガー、キース・リチャーズ、ジ・エッジ、TAKURO(GLAY)、桑田佳祐、斉藤和義、北川悠仁(ゆず)など、国内外に使用アーティストが沢山います。
見た目もオシャレですし、エリーティスト以外は値段も手頃なので、初級~中級者の方にもオススメですね!

エピフォン・カジノを・・・

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