70年代のロックシーンを支えた伝統のエフェクターブランド(MXR編)

コンパクトでカラフルなボディでギター界を席巻

MXRというエフェクター・ブランドは、1972年にKeith BarrとTerry Sherwoodによって設立されました。
元々この二人は高校時代の友人で、それが縁でオーディオ機器の修理業などを手掛けていたのですが、その技術を生かしてMXRを立ち上げ、エフェクター市場に乗り込んだのです。

MXRが産声を上げた70年代前半は、音楽業界も日進月歩で技術が進化していた時代であり、ギターの演奏スタイルもそれに伴って大きな変化を始めた時代です。
とは言え、当時のエフェクターは、コンパクトサイズの物もあるにはありましたが、まだまだ大きなサイズのものが主流で、エフェクトのバリエーションも少なかったことなどから、演奏中に何度も切り替えるような使い方はまだ定着していませんでした。
そこに、従来品を大幅に小型化して機動性をアップさせ、ダイキャスト製の筐体を採用することで耐久性を確保、さらに足元で簡単に操作できる操作性を持ち合わせたMXR製ペダルは、新しい音を求めていた時代のニーズに見事にマッチしたと言えるでしょう。
特にMXR初のペダルであるPhase 90(フェイザー)はエポックメイキングなペダルであり、初期のヴァン・ヘイレンのアルバムに使用されたことなどから、その後のフェイザーのお手本となりました。

MXR ( エムエックスアール ) / M101 Phase90

栄光、挫折、そして復活

その後矢継ぎ早に、世界初のディストーションペダルでかのランディ・ローズが愛用したDistortion+、今でもコンプレッサーの定番機として知られるDyna Compなどを発売し、そのカラフルなカラーで目立つことも相まって、70年代のプロギタリスト達はこぞってMXRのペダルを使用するようになりました。
しかし80年代に入ると、より安価で性能もよいBOSSなどの日本製ペダルにシェアを奪われて売り上げが低迷。
状況を打破するために、コマンドシリーズと呼ばれるコスト重視のプラスチック筐体のモデルを発売したりしますが不発に終わり、結局1984年に倒産してしまいます。
しかし、捨てる神あれば拾う神あり。
1987年にジム・ダンロップ社がMXRの権利を買い取り、ブランドを再興させます。
70年代のクラシックなペダルを基盤にしながら新たな商品開発にも力を入れられるようになり、Carbon Copy Analog Delayのような定番機を再びリリースすることに成功し、再びエフェクターの有力ブランドしての地位を取り戻しています。

MXRの代表的モデル

・Phase 90

MXR ( エムエックスアール ) / M101 Phase90
MXR ( エムエックスアール ) / M101 Phase90

時代を超えて愛されるフェイザーの定番モデル。
操作系はノブが一つあるだけという非常にシンプルなものですが、ギタリストだけではなくグレッグ・オールドマンなどキーボード奏者にも愛用者が多く、今なおアナログ・フェイザーの代表選手であり続けています。
全てのフェイザーのお手本のような存在であり、Phase 90のサウンドを知らずしてフェイザーは語れないといっても決して言い過ぎではありません。
もちろん、初めてフェイザーを購入しようという方にもイチオシのマスト・アイテム。

・Distortion+

MXR ( エムエックスアール ) / M104 DISTORTION+
MXR ( エムエックスアール ) / M104 DISTORTION+

このエフェクターが発売される以前は、真空管アンプをオーバーロードさせることで歪みサウンドを作り出すのが主流でした。
しかし、このDistortion+の登場によってアンプの種類や出力にかかわらず手軽に音を歪ませることが出来るようになり、一気にギターの音が進化したと言われています。
70年代初期のころと70年代後半とでは、ポピュラー音楽の音がガラッと違うことは当時の音楽を知る方なら誰でも感じていることでしょう。
これには色んな機材の進歩がその要因となっているのですが、ギターの音に関してはこのDistortion+の功績が非常に大きいのです。
思いっきり強く歪ませている近年のハードロックやヘヴィメタルにはさすがに不向きですが、それでも今でもディストーションのベーシックモデルとして高い人気を誇ります。

・Dyna Comp

MXR ( エムエックスアール ) / M102 Dynacomp
MXR ( エムエックスアール ) / M102 Dynacomp

こちらはコンプレッサーの定番機。
独特の甘くパーカッシブなトーンに人気があり、長く愛されるペダルとなっています。
コンプレッサーの効果がかかっているのがはっきりと判別できるので、ナチュラルなコンプが欲しい人には不向きなど多少好みがわかれるところはありますが、やはりそれでも定番機となるだけあって、一度使うと手放せなくなる人が非常に多い。
価格的にも1万円以下とこなれているのもウレシイところですね。

・Carbon Copy Analog Delay

MXR ( エムエックスアール ) / M169 Carbon Copy Analog Delay
MXR ( エムエックスアール ) / M169 Carbon Copy Analog Delay

アナログ・ディレイの話をするときに、このペダルを避けて通ることは出来ません。
それほどに定番中の定番ペダル。
上に書いたの3つのペダルはMXR初期に発売された伝統的なモデルですが、このCarbon Copy Analog Delayは2008年に発売された比較的新しいペダルです。
登場してからの期間はそれほど長くないものの、既にアナログ・ディレイの定番機としての地位を確立しており、改めてMXRの底力を示したモデルと言えるでしょう。
最大遅延時間は600msで、アナログ・ディレイ独特のハイが削れた温かみのあるディレイ音が特徴。

・Micro Amp

MXR ( エムエックスアール ) / M133 Microamp
MXR ( エムエックスアール ) / M133 Microamp

ブースター・ペダルの人気モデルで、クリーン・ブースターの基準ともいえるモデルです。
音にコシや艶やかさが加わって、安いギターでも高級機の質感が味わえると好評。
バッファーとしても評価が高く、ペダルの効果自体は地味なものの、隠し味的なペダルとして人気を集めています。
実売価格が1万円以下というリーズナブルな値段で売られているので、エフェクターボードに是非加えておきたい一台です。


以上、一部ですがMXRの製品群の中から有名どころをピックアップしてみました。
他にも、エディ・ヴァン・ヘイレン愛用のフランジャーなんかも有名なペダルですね。
伝統の音を大切にしながら、現代風のサウンドにも対応していく、文字通り温故知新が特色であり、プロからアマチュアまで幅広く愛される老舗ブランドですね。

MXRのエフェクターを・・・

>>サウンドハウスで探す

>>アマゾンで探す

>>楽天で探す

スポンサーリンク
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする