イコライザーの役割と種類
イコライザーは、特定の周波数の音量を上げたり下げたりして音質を調整するエフェクターで、グラフィックイコライザー(グライコ)とパラメトリックイコライザー(パライコ)の2種類があります。
アンプについているBASS・MIDDLE・TREBLEなんかも、イコライザーの一種ですね。
グライコは、予め調整できる周波数帯域が設定されていて、音質の調整の自由度で言えばパライコには劣りますが、ツマミが横に並んでいてそれを上げ下げしますので、どういう風に音を調整しているのか目で見て分かりやすいという利点があります。
これに対し、パライコは、調整する周波数を自分で指定することが出来るので、非常に細かく音質を調整することが出来る反面、使いこなすには慣れが必要となります。
各周波数の特性
イコライザーを使用する目的は、基本的にはギターの音質を自分の好みや周囲の状況に合わせて調節することですが、周波数を部分的に調整できる特性を生かして、ハウリング対策やブースターとして使用されることもあります。
音の周波数にはそれぞれ役割的なものがあり、大まかに言うと下記のようになっています。
よく言われるのは、3.2kHzを強調すると音抜けが良くなるので、ブースターとしても使用できるという事ですね。
中域を強くすると音が太くなるので、シングルコイルのギターでもハムバッカーのような音が出せたりもします。
管理人オススメのイコライザー4選
BOSS/GE-7
超定番のグラフィックイコライザー。
初めてイコライザーを買う人で、どれを買ったらいいか分からないという場合は、とりあえずこれを買っとけば間違いありません。
7バンドのグラフィックイコライザーで、レベル・コントロールは音質を最優先の独立アンプ方式を採用しています。
実売価格は1万円前後。
MXR/M109 6 Band Graphic EQ
MXR ( エムエックスアール ) / M109 6 Band Graphic EQ
こちらも定番のイコライザー。
フェーダーのツマミがLEDで点灯するようになっているので、薄暗いステージ上でも抜群の視認性を誇ります。
6バンド方式で、イコライザー入門機としてうってつけ。
実売価格は1万円前後。
MXR/M108 10 Band Graphic EQ
MXR ( エムエックスアール ) / M108 10 Band Graphic EQ
MXRの10バンド版。
入力側のゲインコントロールと出力側のボリュームコントロールも搭載し、当然ながら6バンド版よりも細かい音作りが可能となっています。
実売価格は2万円前後。
EMPRESS EFFECTS/ParaEQ w/Boost
EMPRESS EFFECTS ( エンプレス ) / ParaEQ w/Boost
レコーディング機器並の高音質設計を誇るフルパラメトリックイコライザー。
低域・中域・高域のコントロールがそれぞれオーバーラップしており、非常に幅広い音作りが出来ますが、使いこなすにはそれなりに知識と経験が必要です。
イコライザー機能とは別個にクリーンブースト機能が付属していて、これが非常に高音質であることでも人気を集めています。
実売価格は4万円弱程度。
イコライザーの接続順
通常、エフェクターは歪み系→モジュレーション系→空間系という風に接続順が決まっていますが、イコライザーは特に接続順は決まっていません。
例えば、歪み系ペダルの前に接続すると、エフェクトがかかっていないギターの音を調整することになりますし、後ろだと歪みエフェクトがかかった音に調整を加えることになって、各々で音質は変化することになります。
この位置に接続するのが正解というのはありませんので、試行錯誤しながら好みのセッティングを見つける作業が必要になりますね。