コスパ最高!低価格と高性能で人気の音響機器ブランド(BEHRINGER編)

創業者はピアニストからエンジニアに転身

ベリンガー(BEHRINGER)は、ユーリ・ベリンガー氏によって1989年にドイツで設立された音響機器メーカーで、ギタリストにとっては安価なエフェクターペダルを作っている会社としてなじみ深い方も多いブランドです。
創業者のベリンガー氏は、幼いころからピアノを弾き始め、音楽の道を志していましたが、彼の父親が1966年に世界初の電動式パイプオルガンを作った人物であることも影響し、音楽を学ぶかたわらで電子工学にも傾倒していました。
二十代のころにはロベルト・シューマン音楽院でピアノを学ぶようになりますが、ある時他のピアニストのピンチヒッターとしてホテルで演奏していたところ、客の一人が50ドル紙幣をピアノの上に置いて、彼にこう言ったのです。

「リクエストしてもいいかい?・・・ピアノの演奏をやめてくれない?頼むから」

彼はこの言葉にショックを受け、自身のピアニストとしてのキャリアに限界を感じるようになります。

それとは別に、当時学校が所有していた音楽機材の数が学生の数に対して余りに少ないことに不満を感じていた彼は、ある日機材の一つを分解してみると、それが「100ドルの原価のものが1000ドルで売られている」ことに気付きます。
機材の順番待ちをするよりも、これだったら自分で作ったほうが早い!とばかりに機材の自作に取り掛かるようになるのですが、その出来が良かったことで同じ悩みを抱えていた周囲の学生からどんどんとオーダーが入るようになります。

BEHRINGER ( ベリンガー ) / UM300 Ultra Metal

目指したのはプロスペックの商品を低価格で提供すること

こういったことがきっかけとなり、ベリンガー氏はピアノから音楽機材製作へと進路を変えることになります。
彼が起業するときに目指したのは「プロスペックの商品を低価格で提供する」ということでした。
そして、その低価格を実現するためには中国から部品を調達して、可能な限り中国に近い場所で生産することが必要と判断し、会社設立の翌年には香港(当時はまだイギリスの植民地。中国本土に外資系の企業が進出するのは難しい時代でした。)の工場と生産契約を結ぶことになります。
ですが、その頃の香港の契約工場は品質管理という概念が薄く、ベリンガー氏が思うような品質を維持することが難しい状況でした。
業を煮やした彼は、1997年に自身が香港に乗り込んで、直接陣頭指揮を執ることを決意。
しかしそれでもベリンガー製品の品質が劇的に改善することはなく、長期にわたって、値段は安いけど品質がイマイチという評価に苦しむことになります。

「ベリンガー・シティ」の建設

しかし2002年になって、ようやくその状況を打破することに成功します。
中国本土の中山市に自社工場「ベリンガー・シティ」を建設したことで、他社との契約ではなく直接自社で製造を行えるようになり、ようやく安定した品質のものを出荷できるようになるのです。
こうして、ベリンガー社は社是である「倍の価値を半額で」の理念を実現し、安くて高品質な音楽機材を世に出し続けています。
なお、現在のベリンガー社は、ベリンガー氏自らが設立した持ち株会社のミュージックグループ社(フィリピン)の傘下に入っており、同グループ内にはTC Electronic社も収められるなど、これからの飛躍が期待できる状況にあります。

ベリンガーの主なコンパクト・エフェクター

ベリンガーのペダルは、基本的にコスト削減のためにプラスチック製の筐体が採用されています。
主流であるダイキャスト製の筐体に比べると耐久性の点で劣ることは否めませんが、激しく踏みつけたり、何年にもわたる長期間の使用を考えないのであれば、実用上の問題はほとんどありません。
ここでは、ベリンガーの多彩な商品ラインナップの中から、人気の高いモデルをいくつかご紹介してみたいと思います。

・UM300 Ultra Metal

BEHRINGER ( ベリンガー ) / UM300 Ultra Metal
BEHRINGER ( ベリンガー ) / UM300 Ultra Metal

とにかくメタル向きのヘヴィな歪みを作りたいならコレ。
値段を超えたパフォーマンスを発揮すると絶賛される、ベリンガーの人気ペダルです。
ハイクオリティな超ディストーションサウンドが3千円も出せば手に入るのですから、やっぱコスパ最高!

・VD400 Vintage Delay

BEHRINGER ( ベリンガー ) / VD400 Vintage Delay
BEHRINGER ( ベリンガー ) / VD400 Vintage Delay

こちらも人気の高いアナログ・ディレイ。
最大遅延300msで、クラシックな1960年代のサウンドを再現できるスグレモノ。
特別すごい機能があるわけではありませんが、ディレイとしての基本はしっかりと押さえてあり、3千円程度という価格を考えれば十分過ぎると言えるパフォーマンスを誇ります。

・TO800 Vintage Tube Overdrive

BEHRINGER ( ベリンガー ) / TO800 Vintage Tube Overdrive
BEHRINGER ( ベリンガー ) / TO800 Vintage Tube Overdrive

アイバニーズのTS808に代表されるチューブスクリーマー系(TS系)のオーバードライブペダルです。
本家のアイバニーズを強く意識していることはカラーリングからも見て取れますが、そのサウンドも決して本家に負けていないと高く評価されています。
TS系ペダルの入門機としてイチオシ。

・SF300 Super Fuzz

BEHRINGER ( ベリンガー ) / SF300 Super Fuzz
BEHRINGER ( ベリンガー ) / SF300 Super Fuzz

1960年代から70年代にかけて一世を風靡したファズ・トーンを再現できるペダル。
クラシックファズ、グランジ、ゲインブーストの三種類のエフェクトモードを搭載し、ファズとしてだけでなくブースターとしても使えるので、とても便利なペダルです。

・GDI21 V-Tone

BEHRINGER ( ベリンガー ) / GDI21 V-Tone
BEHRINGER ( ベリンガー ) / GDI21 V-Tone

小型のストンプタイプのアンプモデラー。
3種のギターアンプ、3種のゲインモード、3種のマイキングシミュレーションが設定されており、それらを組み合わせることで計27種類のサウンドバリエーションを実現しています。
アンプモデリングに関しては、3種類のアンプモードがそれぞれフェンダー、マーシャル、メサブギーの音をイメージしているようで、クリーン、クランチからハイゲインにまで幅広く対応できるようになっています。
いろんな場面で使える、とてもデキたペダルですね!


財布に優しいベリンガーのペダルは、初心者の方にとっては心強い味方ですね。
しかも、安くても性能はしっかりしているので、中~上級者の方の使用にも十分に耐えるレベルであり、高級なペダルを所有している方でも故障時などの予備ペダルとしてスタンバイさせておくことも可能。
ベリンガーのコスパは、やっぱ最高ですよ!

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