エレキギター関連のパーツで、最も安価なものの一つがピックです。
楽器屋さんにいくと、色んなピックが置いてありますが、大体どれも100円前後。
別に何も買う気がないときでも、手ぶらで帰るのもなんだから、ついでに買って帰ろう的なノリで購入される方も多いはずです。
ですがピックは、ギター演奏時における最重要アイテムなのです。
私の経験上、ピックが自分に合う合わないだけでも、相当に弾きやすさが変わります。
上達してくれば、微妙な音のニュアンスのコントロールも、ピッキングで行います。
だから、ちゃんと自分の演奏スタイルに合ったものを選ぶことが大事です。
とは言うものの、ピックには形や厚みが色々あるし、素材なんかも様々。
特に初心者の人などは、どれがいいのか見当もつかないのではないでしょうか。
ということで、今回はピックについて、まとめてみました。
既に自分のスタイルが定まっている人は、ピックも決めたものを使っているでしょうから、改めて説明する必要はないと思いますが、初心者の人や、自分のピックはコレだ!というのがまだ定まってない人の参考になれば嬉しいですね。
ピックの形
ではまずピックの形状から。
大まかに分けて、下の四つかがあります。
・ティアドロップ型
一番ポピュラーな形状です。
先端に行くにつれてシャープな形状になるので、弦に引っかかりにくく、スムーズなピッキングをすることができます。
・トライアングル型
おにぎり型とも言われます。
三角形のどの角でピッキングしてもいいので、ティアドロップ型の三倍長持ち。
角に鋭角さがないので早弾きには向きません。
どちらかというとコードストロークやカッティング向き。
・ジャズ型
ティアドロップ型をさらに尖らせた形状になっています。
名前の通りにジャズギタリスト向けに作られたピックですが、早弾きに向いているため、ハードロックやメタル系の人たちにも広く愛用されています。
・サムピック型
フィンガーピッキングをする際に、親指にはめて使います。
なので、エレキよりもアコギを演奏するときに使われることが多いです。
これを使うとベース音をしっかりと出せるので、メリハリのある音になります。
ピックの厚み
厚みの呼び方にも以下のような種類があります。
THIN(シン)/SOFT(ソフト) ・・・約0.5mm
MIDIUM(ミディアム) ・・・約0.7mm
HARD(ハード)/HEAVY(ヘヴィー)・・・約1.0㎜
EXTRA HARD /EXTRA HEAVY ・・・約1.15㎜~
厚みは厚いほうがしなりにくいので、弦を弾いたときにアタック感があり、レスポンスも早い。
このため、厚いピックは早弾き向きと言えます。
薄いピックは、よくしなってレスポンスが遅い分、ピッキングニュアンスを出しやすくなります。
コードストロークやカッティング向きと言われていますね。
中間のミディアムは、早弾きとコードストロークのどちらにもソコソコ対応できる万能型という事になります。
ピックの素材
今度は、素材。
素材も結構色々とありますね~。
・セルロイド
最も多く使われている素材。
クセのない音なので万能的に使えますが、摩耗しやすいのが欠点。
・ナイロン
摩耗に強い素材で、長持ちします。
素材自体が柔らかいので、丸みのある音が出ます。
特にクリーントーンなどでは、良い音が出ますよ!
・デルリン
シャープな音を出したい時は、コイツがいい。
ただし、摩耗しやすく滑りやすい素材なので、慣れが必要です。
・ウルテム
べっ甲や人の爪に近いと言われている素材。
摩耗しにくいのも良い点です。
・メタル(金属系素材)
金属のイメージ通りにアタック感のある音が出ます。
固さはピカイチの素材であり、これを使うとピックが減るのではなくて、弦が減る。
上に挙げた素材に以外にも、様々な種類の素材がピックには使われています。
このようにピックは、形と厚みと素材の三要素から、自分に合ったものを選ぶことが必要になってきます。
小さなアイテムですが、結構奥が深いですね。
次回は、具体的にオススメのピックをご紹介しますね!